作品詳細
一人暮らしの男性の住宅計画。
平日は朝に家を出て夜帰宅しそのまま寝室に直行する生活で、休日は外出をせずに趣味を楽しむ生活であった。
このような生活から、「51C」や「nLDK」といった住宅の「型」ではなくフレキシブルな住宅プランが必要だと考えた。
平日には居間はほどんど使用しないので不要な空間と考え、玄関からつながる廊下を介して寝室に直行できる平面プランとし、主に「廊下」「寝室」「シャワースペース」を選択できるようにした。
休日になれば平日とは反対に寝室までの動線は、ほとんど使わない。
廊下の建具を開放し、大きな空間に変化するように考えることで、その空間に隣接する「居間」「キッチン」「浴室」「ウッドデッキ」を選択できるようにした。
平日と休日の居場所に合わせ、必要に応じて空間を選択できるプランとすることで、近年変化しつつある住み方の変化に対応した住宅のプロトタイプとなっていく計画とした。
<物件の情報>
広さ:32坪
部屋数:3部屋
家族構成:単身者
ロケーション:郊外
山下 和哉
株式会社 建築デザイン研究所
三重県
HP:https://www.adsads.co.jp
豊かな空間で、美しい建築。
建築は人の暮らしを支える器です。一般建築は人々が安心して快適に社会活動が行われる所で、また住まいは家族が健全な生活を営むための場所です。安全性や機能性に配慮することはもとより、健康的で楽しい活動や生活がおくれる建築が理想だと考えています。そしてさらにその敷地の特性を読み込み、建築主の個性を取り入れながら豊かな空間で美しい建築を作ります。