作品詳細
東京都文京区西片のお屋敷町に位置しており、庭は一族で共有している。
恵まれた環境の中で、終の棲家として建てられた。
基本的に木材は集成材でなく節ありでも無垢のものを使用している。この家に入るとこの木の香りに包まれて温かい気持ちになる。
断熱材と壁内の通気をよくし、床板を30mmの無垢板にすることで、床暖房をしなくても素足で歩けるくらい温かさを感じる。
大きな吹き抜けにもかわからず、南の日差しと小さなストーブで十分だそうで、すでに2回の冬を過ごしていただいた。新建材が横行して、何を使っているのか、わからないようになってきているが、リーズナブルな価格で、こういうこともできるのだということを改めて考える良い機会になった。
天然の素材にこだわることで、得ることがこんなにあることを教えられた気がする。
<建材>
床:南部赤松(節あり)30mm無垢板 天井:杉(節あり)10mm無垢板
土台:ヒノキ焼処理 135角
柱:ヒノキ節あり 135角
梁:杉 135*300~390
断熱材:セルロースファイバー 150mm