作品紹介
「プライベート」「フロ」「パブリック」の用途を、レイヤー状に配置されたY軸方向のカベにより、それぞれの領域として仕切る。空間をあいまいに繋げながら、奥へ奥へとシーンを変化させていく。
カベに誘導された視線の先には、その領域ごとに異なる景色がスクリーンショットとなって現れる。
このカベは、人の視線を屋外に誘導するための装置であり、まるで、周辺の山々に呼応するように重なる建築の外壁でもある。
計画地:大分県由布市
用途:別荘
構造・規模:木造2階建て
延床面積:484.23 ㎡(146.48坪)
ロケーション:高原別荘地、山の中
吉田 慎二
杉田吉田アーキテクツ
福岡県
https://www.asol-d.com/
たとえば、その場所について考えてみる。
様々な要素をひとつのカタチとして調和させ、もし、そこでしかできない建築が生まれるとしたら、それは人の心を動かし、街の雰囲気も変える。
ともに同じ時間を過ごし、みんなの記憶に残る。
新たな気づき、発見のその先でしか誘われない、知らなかった世界。
我々は、そんな社会や環境、建築を想像しています。