作品詳細
平屋建の木造です。屋根は寄棟で軒先を伸ばし軒下空間を設けました。傘が雨や日射しから守ってくれるように軒先が自然素材の外壁を雨や風から守り室内に届く日射しを調整しています。
寄棟の平屋建は外壁に影を作り建物を小さく見せます。建物はコンパクトになり隣地や周辺への圧迫感を抑えています。
リビングに面した窓は木製建具。障子、ガラス戸、格子戸、網戸を全て片側に引込めます。床には段差がなくデッキと一体、軒下空間とも相まってダイニング、リビング、デッキ、から庭へと広げています。
平屋建てにすると基礎が広がりコスト高、と思われますが階段がない分、動線計画をコンパクトにまとめることができて結果的にコストを抑えています。
内部・外部ともに自然素材を用いています。触れた時のぬくもり、質感、そして素材の経年変化が感じられます。年月を経るほど古くなりながら美しくなる古美る(ふるびる)つくりを心掛けています。
緒方 幸樹
緒方幸樹建築設計事務所
大阪府
http://ogata-arch.com
くらしをしっかりと考えた建築やモノに触れる心地良く感じます。
その場所や身の回りのモノと人との関係を考え、くらしぶりを想い、居心地のいい建築でくらしを心地よくしたいと考えています。
