事務所はもちろん、ガレージハウス。中に入ると、リビングの横にはきれいに手入れされたクラッシックカーが駐車されており、食事をしながら、仕事をしながら眺めて楽しむことができます。趣味が高じて仕事になる、とても理想的な榊原さんの人生をお伺いする取材を開始。
クリーンなガレージハウス誕生秘話
車とバイクがずっと好きで、大学生の頃はスポーツカーに憧れて、マツダRX-7に乗っていました。
車好きと建築を組み合わせて何かできないか、そこで開発したのがガレージハウス、既に30年以上が経過しています。東日本大震災以降は、災害時にも生き残れる「スマートガレージハウス」として、太陽光等で貯めた電気を電気自動車に使用し、災害時には自給できる住宅を開発し多くの方からご採用頂いております。 電気自動車は排気ガスを出さないため、リビングにおいても室内はいつもクリーンです。更にクリーンさと居心地の良さを高めるため、消臭・抗菌・抗ウイルス等、空気清浄効果のある花「ラジカルフラワー」を開発。お住まいのインテリアの一部として多くの方にご採用頂いております。
設計の拘り
車やバイクがお好きな方と一緒に設計打ち合わせを行うと、仕事と趣味の境がわからなくなり、楽しくて、話が止まらなくなってしまいます。これまでに、フィットネスジムと車が 360度回転するターンテーブルを搭載したガレージハウスの設計をしたこともあります。ガレージハウスのお打ち合わせでは、車の種類や台数をお伺いし、インナーガレージと隣接する部屋の広さを決めます。イメージによっては、仕上げ材をエイジングして古く見せたり、レンガ風にデザインしたモルタル造形を作ったり、古い建材をリサイクルして家具を作ったりもしています。もちろんガレージハウス以外の住宅の設計依頼も数多く頂いております。
この先のチャレンジ
高齢化社会に対応できる設計として、ワンボックスカーの後部座席に車いすで乗車した場合、車の座席と床の高さを合わせて、そのまま家と車を移動することが出来るバリアフリーの住まいづくりやエネルギー問題を考慮したバイオマス住宅、地中熱を活用した冷暖房エネルギーの削減方法等、多くの方に広めたいと思っています。将来にわたって安全・高機能・資産価値の上がる家を浸透させたいですね。
編集後記
榊原さんは、住まいをキーワードに様々な研究をされており、その原動力をどこからくるのかお伺いしたところ、人とは違うものを作っていきたいという思いがずっと昔からありますとのこと。結果、榊原さんから生まれるものは地球と人と車とバイクに優しい住まいづくりとなっています。これからの日本のため、地球のためには是非、人とは違うことをやり続けて頂きたいと思っております。
榊原さん、ありがとうございました。(廣瀬)