事務所にお伺いするために降り立った江南駅。大きな建物が建ち並ぶ住宅街が非常に豊かで開放感があります。愛知県を中心に住宅設計を手掛けられている高橋さんから愛知県ならではの住宅事情もお伺い出来ればと、取材を開始。
建築家を目指したきっかけ
幼少期よりモノづくりが好きで、小学生になると将来の夢として大きなモノを作って、色な人に見て欲しいと語っていました。結果として、大学では理工学部建築学科を修了します。そして、最初の就職先は、建設会社でした。現場監督と設計業務を担当しました。 ここでの現場監督の経験は独立後の設計監理業務にとても活かされています。次に兼子設計事務所を経て独立となります。独立後、最初の作品は建設会社時代の同僚の住宅です。
設計の拘り
設計期間は1~1年半位です。お客様のご要望をお伺いしながら、想像し、設計プランを考えてご提出することを大切にしているので、この部分には十分な時間を頂いています。図面を御覧頂いて、想像できない時にはその場でフリーハンドのスケッチを描いたりします。最近は3Dでリアルなイメージのご説明するケースも増えてきていますが、リアルは竣工した時の楽しみとして頂いて、スケッチのふんわりした感じにプラス想像を膨らませて頂く方法でご説明させて頂いております。
また、天井の梁を見せるデザインや造り付けの建具により、全体的に木材が主体となる空間設計が多いです。実際に施工する職人さんや現場監督の方にとっては少しお手間をとらせてしまいますが、ここは現場監督時代の経験を活かして、納まり等の詳細図も作成して、現場で皆さんのご意見を積み重ね、あとでやり直し等発生しないよう十分なお打ち合わせをさせて頂いています。
愛知県の住宅について
全国の様々な土地の設計をするよりは、その土地を熟知して設計をすることを大切にしているため、愛知県の設計が殆どです。土地は50坪以上と大きなものに需要があります。駐車スペースも2台以上が基本です。先日は300坪の土地への設計のご依頼を頂きましたが、どの場所にどの位の規模の建物とするか、周辺の環境への配慮等、大きいなりの検討事項もがあり、結果、ゆったりとお過ごし頂ける平屋をご提案しました。
編集後記
生まれも育ちも、そして現在も愛知県でご活躍されている高橋さんは、地元を熟知した上で、そこにお住まいになる方にとって大切なことを想像し、設計をされています。また、施工は現場の方々と十分な意見を出し合い、進められています。高橋さんを一言でご紹介すると「安心感」。愛知県にお住まいの方で新築をご検討の方、高橋さんのHPをご覧頂くと、イメージと近い施工事例が見つかるかもしれません。
高橋さん、ありがとうございました。(廣瀬)