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敷地環境を大切に、家具設計も得意とする建築家 茂木哲さん

 事務所兼住宅である築40年のマンション。外観からは想像もつかない素敵な空間!窓の外にはウッドデッキが広がり、建具をあければ部屋と一体の空間になるそう。机や椅子などのインテリアなども洗練されていて、家具のお話もお伺いできればと取材を開始しました。

建築家を目指したきっかけ
 拓殖大学工業デザイン学科を卒業後、オーダー家具メーカーの設計部に入社しました。テーブルや造作家具などを設計していくにしたがって、家具自体を置く空間設計に惹かれていきました。そんな中、仕事を通してKEN一級建築士事務所の甲村先生に出会い、建築業界の話やこれからの人生設計について指導いただいた影響もあって、建築家の道を志しました。3Dパースのアルバイトをしながら、夜間の建築専門学校に通い資格を取得。KEN一級建築士事務所で8年間経験を積み独立しました。
 

 独立直前に設計した自邸は長男が生まれるタイミングだったため、寝食共に出来る空間にしようとワンルームで設計しました。子どもの成長に合わせて、もう数回、自邸の設計をしたいです。

住宅設計のこだわり
 ご依頼はホームページやインスタグラムからが殆どで、同世代のお客様が多いです。
 住宅設計において、その敷地の特性を活かすことを1番に考えて設計しています。敷地形状や道路の位置、方角、建築規制など、同じ条件の敷地は無いため、私なりの視点で読み解き、そこにお客様のご要望を付加していきます。
 街に開く職住一体の家は、渋谷区の木造2階建ての住宅です。経営者であるご夫妻には来客が多いため、人が自然と集まる商店のような住まいをイメージしました。行き止まりにある敷地で、車は通らず限られた人だけが通る道だったため、この敷地だからこそのオープンな外観とすることができました。春にはリビングから道路向かいの桜を眺めることができます。

仕事のやりがい
 紆余曲折しながらも建物が竣工した瞬間が最もやりがいを感じます。お引渡しの際にお施主様と色々なことがあったねと談笑できる瞬間が心地よいです。建物が完成するまでには不測の事態も沢山起こりますが、良い結果に繋がるチャンスだとポジティブに捉えながら物事を前に進められるよう考えています。

今後の目標
 独立して2年半が経ち、自信にも繋がってきたタイミングではありますが、更に追及してより良い提案をしていかなければと考えています。今は仕事も子育ても楽しみつつ、子どもたちがもう少し大きくなるころに事務所を拡大するなど、新しいチャレンジの準備をしていきたいと考えています。

編集後記
 家具メーカーに勤めて、そこから更に建築の道へ進む、その志しの高さに驚き!空間だけでなく、家具の設計経験も活かされて、トータル的に住宅づくりをしてくださいます。
 現在、5歳と1歳の男児との生活を楽しまれていて、お兄ちゃんは絵を描くことが好きで、茂木さんの才能を継ぎ、近い分野でお仕事されるのでは?なにか好きなこと、得意なことを1つでも見つけてくれたら嬉しいですねと、優しいお父さんの一面も見られました。
 茂木さん、ありがとうございました。(廣瀬)

 

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