ホームページに掲載されている作品はシンプルでスタイリッシュなデザインが多く紹介されていました。作品それぞれに付けている名前は面白く、「エレファントハウス」や「のぼったりおりたり」「ゴーストハウス」など、想像を掻き立てられるものばかりです。
建築家になったきっかけ
医療関係の仕事をしていましたが、デザインに興味があり、インテリアコーディネーター会社に転職。独学で2級建築士の資格を取得し、その後、愛知県産業大学造形学部建築学科入学、ライトスタッフデザインファクトリー、フリーダムアーキテクツデザイン株式会社にて経験を積み、独立しました。
住宅設計のこだわり
お客様はご紹介もありますが、インスタグラムからのお問い合わせが好評で、更新を頑張っています。
お客様の想いを形にすることを1番に考え、プロ目線で取捨選択し提案。デザインはシンプルに、手頃な価格で建てられるよう、コストバランスを考え、既成品や造作物を組合せながら、居心地が良く、住みやすい設計を心掛けています。
エレファントハウスは以前勤めていた先の友人の住まいです。シンプルなデザインを気に入って、ご依頼頂きました。名前の由来は設計している途中に、見た目が象みたいだねとの会話の中から名付けられたものです。作品に名前を付ける時には、一般の人もイメージし易く、愛着が持てるように心を込めて考えています。
女性建築家のメリット
女性は色の認識能力が高く、微妙な色の違いを細かく見分ける傾向にあると言われています。また、奥様主導の打ち合わせの際は、同じ女性の目線で、ご提案することができます。私自身、マイペースでゆったりしていると思われる傾向があって、何でも話しやすいと言われますね。現場では図面と睨めっこして、細かいところまでチェックする神経質な一面もあります。
家具屋さんの店舗をお借りして、無料相談会を定期的に行っています。他の建築家もいて、情報共有もできるとても貴重な機会。相談会にはお気軽にお越しいただければ幸いです。
仕事のやりがい
お客様と共に作った設計図がが、職人さんの手によって建物となり、それを見て喜んでいただけることが1番のやりがい。これまでの経験を活かして街づくりに参加し、社会貢献をしていきたいです。
編集後記
松月さんのゆったりとした空気感とは反して、カッコよく研ぎ澄まされた住宅を拝見し、そのギャップがとても魅力的でした。設計事務所は敷居が高いと思われがちですが、人柄と女性ならではの空気感、手頃な価格で建てられるよう考えてくださるため、家づくりを検討されている方は、お気軽にご相談されると良いと思います。
美術館巡りや食、ヨガ、洋服など幅広い趣味を伺いし、私生活も楽しみながら、それを活かした家づくりをされていってください。
松月さん、ありがとうございました。(廣瀬)