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フィンランドの習い、地元の再生のために活躍する建築家 黒澤 健一さん

建築家を目指したきっかけ
 大学は心理学を専攻。大学在学中にフィンランドに旅行に行った際、何故、こんなに素敵な街が存在するのか、帰国してからも色々調べる中で、フィンランドの建築家、アルヴァ・アールトの存在を知りました。 北欧の近代建築家としてもっとも影響力があった一人です。大学卒業後、一旦リフォーム会社に就職をするのですが、建築家を目指すため、再度大学に入学。 その後、父が屋根葺き職人、黒澤瓦店として営んでいた会社を引継ぎ、設計事務所を開設。

すでに父は他界しておりましたが、会社名は使うことにしました。 父の代で約40年、私の代で11年目になります。海外での仕事を視野にいれていたので、ローマ字表記には変更しました。

設計の拘り
 当社の業種は設計事務所、工務店、宅建事務所、古物商。大学卒業後、地元に戻り、黒澤瓦店を引き継いでからは、リフォーム業がメインに。しかし、そこから少しずつ新築のご依頼を頂くようになりました。基本当社は設計と施工をセットにてご依頼頂いています。工務店業として他の設計事務所の方から依頼を受けることもあります。
 フィンランドの建築家、アルヴァ・アールトは戦争後の復興計画にも尽力された方です。フィンランドの人口は500万人、その内首都ヘルシンキの人口は100万人。フィンランドは日本と同じ面積で千葉県民は首都と同じ100万人。建築家は国を作ることができるのではないのかと思ったきっかけとなりました。実は、私にも復興をキーワードで課題にしていることがあります。それは千葉県の空き家問題です。この事務所周辺も全て空き家、このまま何もしなければ10年後には倍以上になってしまうかもしれません。手遅れになる前に何とかして、ここでの暮らしを次世代へ引き継いていきたい、そして私達が受け継ぐ努力をしたい、そうした思いから開宅舎を立ち上げました。フィンランドにはフィスカースというはさみで有名な街がありました。しかしその製造元がアメリカへ移転してしまい、一度街は衰退するのですが、その後アートビレッジとして復興し、街は再生しました。この市原においても同じようなことが出来るのではないかと、様々な分野の方々の意見交換をしながら、活動をしています。

今後の展望
 実は当社はメーカーも事業の一貫としたいと思っています。
 ツキ板べニアは、一番表面の層に、オークやウォールナット等の海外の銘木を貼り付けます。私たちのアイデアは千葉産のカシやナラを貼り付けてツキ板を製造することです。江戸時代、この地域は炭焼きの町として林業も栄えていました。高度成長期になると、木は一気に伐採されましたが、その分植栽も行われました。そこから50年、林業は廃れてしまい、森は放置され、手つかずの状態に。しかし、2019年大型台風19号の倒木被害を受けて、そこから地元の木材が改めて着目され始めました。ツキ板製造に限らず、千葉産の木材を五反田の現場でカウンターの仕様に採用した例もあります。

編集後記
 地元再生・復興は全国的な問題でもあります。そんな中、黒澤さんの空き家への具体的な対策や今後の展望の中で海外でのお仕事も視野に入れているお話もお伺いし、市原が日本で一番先にこの問題を解決できるのではないかと、とてもワクワクした気持ちになりました。黒澤さん、ありがとうございました。(廣瀬)

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