幹線道路沿いの一角にある広い駐車場と大きなガラス張りの建物が事務所です。中に入るとシンプルモダンな家具と観葉植物で、西海岸にでも来たかのような開放感のある空間が演出されています。こんなに素敵な設計をされる毒島さんにインタビューを開始。
建築家を目指したきっかけ
祖父が大工、父親は建築士です。幼少の頃から、工事現場に連れて行かれ、建物を建てる光景は日常的にありました。そして後に、建築を学びぶすじま建設に入社します。現場作業員として外構工事、足場組等の作業を習得、教科書で見ていたものと現実をすり合わせていくことで建築に興味を持ちはじめ、建築家を目指すことになりました。
お施主様との関係性
お客様との打ち合わせを大切に、ご要望や好み、趣味等、時間をかけて読み取っていきます。それらを少しずつ形にして、何度も打ち合わせを重ねてプランに肉付けをしていきます。その過程において、信頼性が生まれ、竣工後も良好な関係のままお付き合いさせて頂いております。定期点検でお伺いした際に「ぶすじま建設さんに頼んで良かった。」と言って頂くことが何より嬉しいです。
設計の拘り
固定概念は持たず、0からスタートするという事です。常に気持ちはニュートラル状態にしておきます。自身の色は白にして、お客様の色に染まっていきます。時には好きな曲をお伺いして、それを聴いてみたりもします。対話を通じて、イメージや直感で感じて潜在意識の中にある欲求などを切り口にデザイン、設計を進めていきます。建物は十人十色です。工事の進捗に応じてご家族のイメージが膨らむよう現場での打ち合わせを重ね、その中で感じた完成も大切にしています。
仕事のやりがい
ご契約時は真っ白な状態から、お客様や職人との打ち合わせを重ね、完成時にはご家族の夢や思いがたくさん詰まった建物になります。そして引き渡し時のお客様の笑顔を見られた時が、とても嬉しいです。建築家として、お客様に笑顔を届けるため、色々なところでアンテナを張り、新しいデザインや感性を磨くこともやりがいのひとつです。
編集後記
事務所には新しいデザインがふんだんに演出されていますが、実は創業1957年と長い間、地元に愛されている老舗企業です。毒島さんはこちらの3代目社長。お話をお伺いする中、住まいを語る姿はとても楽しそうでした。これからもお客様の色に染まった沢山の作品を楽しみにしています。
毒島さん、ありがとうございました。(廣瀬)