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3D図面を描いて、建てたい家をかたちにする建築家 橋本啓太さん

 プロフィールには東京大学・東京芸術大学・ハーバード大学と誰もが知る名門大学の修士課程を修了!きっと聡明な方なので、仕事の取組みや考え方も一味違った話をお伺い出来ればと取材を開始。

建築家を目指したきっかけ 
 大学では、美術に関心があり、建築学科を専攻。何となく選んでしまった感じはありましたが、建築は絵画と違って2次元ではなく3次元で空間を考えるために、変化する陽の光の中での情景を想像しながら設計をすること、そして実際に出来上がった空間を体感できることなどがとても楽しく、専攻して良かったと思っています。海外の様々な建築物も見に行き刺激をもらいました。日本では国立代々木体育館や東京カテドラル聖マリア大聖堂の設計を手掛けた丹下都市建築設計に所属した時期を経て、独立をしました。

BIM(ビム)の活用
 BIM というソフトウェアを使って設計しています。2D と 3D を同時に作ることができるため、作業効率がとても良いです。( 2 台のパソコンで殆ど全てのデータを取り扱いしているため、パソコン内のデータや事務所はすっきりと整頓されていて、お話からもシステム運用をしっかりされていらっしゃるのが分かります。 )
 BIM の良いところは、提案する時に家具や室内の見え方など細かいところまで 3D で作り込むため、お施主様にとても分かり易くご提案できることです。他にも太陽の位置が正確にデータ化されているため、この季節のこの時間帯は部屋にこのような光が入ってくるなど、時間帯ごとに光の当たり方や部屋の明るさも見ることが出来ます。
例えば、蔵書が多いご夫妻のために設計した「西宮の家」では、三角形の不整形な土地だったため、平面図だけでは想像するのが難しかったのですが、BIM で提案したところ、生活がイメージ出来て、とても分かり易いと喜んでいただけました。
 仕事のし易さだけでなく、お施主様への理解度もより深まるため、このデジタル時代において使うべき設計ツールだと考えています。
実際の BIM 画像は下記よりご覧ください。
https://www.h-arch.jp/?page_id=1162

住宅設計の拘り
 BIM を使用していますが、最初のラフ案は手書きでスケッチしています。
お施主様は 40~50 代の熱意のある方が多いです。お施主様の拘りや要望を汲み取って形にしていきたいと思っていますが、ご希望を伝えるのは一般に難しいことなので、できるけこちらから近づいて、どのような建物を建てたいのかを引き出そうとしています。BIM はきれいな絵を見せるプレゼンテーションツールというよりもコミュニケーションツールと考えていて、お施主様と3次元の空間を一緒に眺めながら少しずつご意見を伺います。そのため、完璧にプランニングしたものでなくても、途中段階でこちら側の提案内容を共有して、お施主様も一緒に設計に参加いただきながら作っています。
 打合せ時にお施主様の表情や言葉で喜んで頂いていると感じたときや、建物が完成し満足し
ていただけている姿を目の当たりにすると、設計して良かったと心から思います。

編集後記
 BIMという最先端のシステムをお客様のために最大限に活用されていていました。このシステムで打合せを薦めれば、寸法から日の当たり方など、実際に建物が建った後の姿と乖離が少ないため、お施主様も安心です。実際にBIMの3D画像を拝見しましたが、その住宅にいる気持ちになれるぐらいのリアルさでした。
橋本さん、ありがとうございました!(廣瀬)

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