作品詳細
敷地は田園風景の一角にあり、施主ご実家に隣接しています。
第一種低層住居地域ということもあり、非常に厳しい面積制限や高さ制限の中でどのように施主の要望を満たしていくかという事と同時に、この地で施主の原風景への記憶を呼び起こせるのか考えていきました。
建物は同じサイズの正方形を少しずらして配置し、ずらした正方形の角を線で結ぶ事で六角形の建物としています。
角が取れた建物は室内外に良い影響を与えてくれました。
まず、非常に狭い接道から見た時の威圧感が少なくなりました。
また、ずれで生じた空間は内部と外部を曖昧にし、プライベート空間との緩衝になってくれました。
内部に対しては、例えばＬＤＫは壁の無い一体空間としての広がりを保ちつつ、住み手の行動や行為に沿った居場所の選択が多い空間になりました。
お引越しした後にお邪魔した際、ご両親がお庭の手入れをされていました。
今までの記憶と新しい営みが重なって、施主ご家族の原風景になって欲しいと願っています。
所在地 ：静岡県島田市
施工 ：株式会社 中部営繕センター
敷地面積 ：215.55㎡
建築面積 ：65.86㎡
１階床面積：63.37㎡
２階床面積：63.37㎡
延床面積 ：126.74㎡
構造・規模：木造２階建
用途 ：専用住宅
木村 真輔
一級建築士事務所 プレーンアーキテクチャー
静岡県
HP：https://www.plainarchitecture.net/
・設計理念
空間は使う人の日常に寄り添えるものでありたい
毎日のふとした瞬間が心地よいと思えるように
その想いが重なって大切な記憶となるように
・業務内容
建築設計 インテリア ランドスケープ
リノベーション
家具デザイン
まちづくり活動・企画
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