作品詳細
風景と暮らす池畔の家が建つ環境は、歴史ある神社仏閣がいくつか存在し、古い街道の名残や池、豊かな自然が残る歴史情緒溢れる環境にある。そんな豊かな風景を存分に取り入れながら暮らすための家というのがこの住まいのコンセプト。
平行のない不整形な敷地と1.2mほどの高低差をもつ癖のある敷地に対して抗わず、敷地向かいの池の形状に対して軸線を2つ持つ建物形状としている。2つの軸を持つことで風景を家の中に存分に引き込むことが可能になり、豊かな風景を取り入れて暮らすというコンセプトを実現している。
敷地の高低差に対しては強引な造成を行わずに元々の地形を活かしながら緩やかに高低差を解消。
そのことにより、歴史ある周辺環境の中にそっと馴染む、風景の一つとなる家づくりを目指している。
そのため、外壁の素材は杉板の無塗装を選択。耐久性での選択はもちろん、時間の経過とともに経年変化できる素材であることで、歴史ある周辺環境の時間を纏う住まいとなる。
岡沢公成
暮らしの工房
新潟県
HP:https://www.kurashinokobo.com/
暮らしの工房が家づくりに込める思いは「心地よい暮らしのための器をつくる」ということ。 心地よさの追求のために、自然素材を使い、庭やソトとのかかわりをつくり、体にストレスのない温熱環境をつくり、快適な居場所づくりの積み重ねで家をつくる。 何気ない日常の中で、そっと寄り添う心地よい住まいがある。そんな器をつくり、日常の暮らしの中から育まれる住まう人らしさをサポートする工務店です。