閑静な住宅地での建て替えの計画です。
きっかけは、工事中の建物の境界フェンスに付けていた当事務所の看板。
その看板を見て調べて頂きご連絡を頂きました。
そして何度かお会いし、他社とも検討頂いたのち、正式にご連絡を頂き家づくりがスタートしました。
色々とご要望は頂きましたが、敷地は京都特有の間口が狭く奥行きのある形状で、3階建て住宅に囲まれている中、プライバシーを確保しながらどのように明るく快適に過ごすことが出来るかが一つのテーマでした。
吹抜けや中庭を設けて採光を確保する事も解決策として考えましたが、本計画では家族がメインで過ごすLDKを2階へ持ち上げ、屋根形状を生かした勾配天井とすることで、明るく開放的な空間となっています。
リビングとダイニングは、一体空間ながらも床の段差により領域を分けることで「食事をする」「寛ぐ」という行為を心理的により促してくれます。
また道路側に配置したテラスは、可動ルーバーが風や光を通し、プライバシーを確保しながらも家族の気配が外部へと伝わり、内外をつなげる心地良い中間領域をつくりだしています。
今村 領太
I.M.A DESIGN OFFICE
京都府
HP:https://ima-design.com/
既成概念に囚われず、シンプルに、それでいて多様的に、より良い建築を造り出す。
これが私たちの仕事です。
奇抜な空間や完成時が最も輝いているような建築よりも、時間と共に住まわれる方に馴染んでゆくよう経年変化を楽しみながら、時を重ねるほどに魅力的となる建築をつくりたいと考えています。
また、住まい手が安心して寛げる空間をつくるためには、断熱性能や気密性、耐久性を高める事が必要不可欠だと考えており、出来るだけ土や木などの自然素材を使いながら、再生可能エネルギーも利用し、高性能で気持ちのよい建築となるよう一つ一つ丁寧に設計を行っています。
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