作品詳細
三重県北中部、かつては東海道の宿場町として栄えた亀山市郊外の高台に位置する木造平屋建ての住宅です。
「雨をただ眺めているだけで雨の日を楽しむことができる家にしたいです。」 という奥様の要望に応えるために、
雨を受ける屋根の形を意識しながら、静かな時間が流れる内部空間となるよう計画しています。
施工:Pomアーキテクトデザイン株式会社 写真:松村芳治
岡本 一真
岡本一真建築設計室
愛知県
http://okam.info
住まいは、気候・風土・文化に根差したものが良いと考えます。そのような住まいを実現するための手がかりは、伝統的な建築物や民家の中にあります。私たちの生活は、季節のうつろいに寄り添い、自然のめぐみと共に暮らしてきました。時として自然は、私たちの心を揺さぶるような美しさを放ち、畏敬を感じさせるほどの超越した力を持ちます。そんな心が充たされる住まいを私は設計したいと考えています。