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生活の場と自然が融合する仕組みを作る建築家 舩津 基司さん
建築家を目指したきっかけ
大学卒業後、入社先の設計担当の先輩に言われたことがきっかけになっています。その先輩の口癖は「クライアントの思いより少し良いものを提案する事」、「自分と同じ考え方の人とは付き合わない」と。その時、私は先輩とは違う考えで建築家になろうと決心しました。その後、大学教授の設計事務所に入りました。そこで教授が言われていたのが、「建築は愛だ」という言葉でした。その頃はよくわかりませんでしたが、今ではとても共感しています。また、フランク・ロイド・ライトの親子二代にわたっての弟子、遠藤楽さんとの出会いで、ライトの有機的建築の信念に触れ、その片割れを形どりたいと考えました。
住宅設計の拘りや心がけていること
生活の場に、自然を融合させる仕組みを考え、空間を豊かにすることです。具体的には、壁と屋根、壁と床を切り離してできた隙間から自然を入り込ませるなどです。
お客様との関係性
お客様からは、2度目、3度目の設計依頼があります。3度目になると、子世代がメインの依頼主になります。
お仕事のやりがい
単純な自然の要素、光や風や環境を創り出す緑が融合した空間を創造して造り上げ、住んでいただく中でお客様から「豊かさを楽しめる場を得たことに感動した」との話を聞いた時です。
編集後記
人との出会いから様々な考え方に触れる中で、インスピレーションを受け、ご自身の建築に対する信念を確立していったお話がとても興味深かったです。また、お客様の子供世代からもご依頼を頂くというお話が印象的でした。実際に住まれた方が、実家のような居心地のいい家を建てたいと依頼するということは、舩津さんが建てられた家が本当に好きで、絶対的な信頼があるのだと感じました。
舩津さん、ありがとうございました。(飛髙)