作品詳細
敷地は札幌市の中心部から西に3Kmほど、円山の山麓近くにあり周辺には住宅や高層の分譲マンションの他、中低層の賃貸マンションや寺院等が建っている。そんな雑多な周辺環境の中、やや変形した約200㎡の敷地に白いコートハウスは建っている。
夫婦と大学生2人の4人家族のために建てられたこの住宅は家族そして場の繋がりを考えながら設計を進めた。
家族各々の意識とともにリビング、ダイニング、キッチン、客間そして外部空間である中庭やガレージ、それぞれの場が繋がったり離れたり、そんなフレキシブルな空間の繋がり方を目指した。
半階分ずれた床レベルの差やアイレベルの違いによって変化する視線の抜け等がそのきっかけや補助になる。
構造:RC造 地下1階地上3階建て
敷地面積:198.35㎡(60.00坪)
建築面積118.16㎡(35.74坪)
延床面積:240.64㎡(72.79坪)
山内 圭吉
有限会社山内圭吉建築研究所
北海道
https://www.yamauchi-arc.com
「そこにしかない建築」
「建築」は一度建てられるとその場所に何十年もの長い時間建ち続ける事になる。
言い方を変えると、長い時間その場所に建ち続ける事が出来る理由が必要と言える。
長い時間その場所に建ち続けるため、 「建築」のデザインの拠り所は思い付きやひらめきに頼るのではなく、 もっと深く普遍的であるべきと考えています。
我々の設計は敷地を読み込むところから始まります。
感覚の感度を上げて敷地に立ち、周辺を歩き廻る。
周辺の建物、日の動き、風、足から伝わる土の感触を感じ取り、 敷地がもともと持つポテンシャルをブラッシュアップして 「そこにしかない建築」を提案します。