西原の家 東京都

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作品詳細

敷地は近くに緑豊かなスポーツセンターがある閑静な住宅地の中にあり、間口11メートル奥行き22メートルの東西に細長い敷地である。南側は木造二階建て住宅が迫っており、北側の隣地は大木に囲まれた立派な庭に面している。その敷地にカーマニアの住宅を建てることになった。 西側の前面道路から車ごと東面まで突き抜ける筒の様なイメージがプランの初からあった。そのコンクリートの筒を三等分に分割して真ん中を削り取り太陽光が各室に届く様にしよう。このイメージがこの住宅の骨格となっている。
一階中心部分にある開口部の床を強化合わせガラスとし、地下室まで太陽光を届かせ、その上に車を載せて、愛車をまるでオブジェか玩具の様に見せる仕掛けにした。その地下室は、同じく太陽光を地下室まで導く為に段板を透明硝子にし、16㎜角ステンレス鋼をトラス構造にした階段を降りていくと、本格的なAVルーム、アスレチック、スタジオなどの天井高3メートルのホビースペースとなっている。
一階はコンセプトに従い、西側の道路から東の庭まで筒状に抜けた空間となっている。車庫の前後にシャッターを設け、床をリビングと同じ床材とし、後ろのシャッターを開け車庫スペースとリビングスペースを繋げることができ、パーティー等の人が大勢集まる時は、一つの空間として使用できるように計画した。
エントランスには、硝子の箱を挿入する形でシューズクロークとトイレを設けている。硝子の箱にしたのは、間口の狭さを解消する為に壁厚を最小にすることと、映り込み効果により圧迫感を軽減する目的である。
ファサードにはコンクリート打ち放しの外壁に、強化硝子を外壁仕上げ材として使用している。EPG工法で取り付けた硝子と躯体との間、つまりwスキンにより出来た空気層に溜まった熱気を、熱感知器による自動制御を行い、屋上の排気筒から自然排出させている。それにより、西日による熱環境の改善を図った。その他、窓硝子を全てLow-eペアガラスとし、屋上を芝張りにする等、室内の熱環境に配慮している。屋上は敷地が高台に建っている為に、可動テントの東屋を設けた屋上からは二階建てにも拘わらず、渋谷や新宿、世田谷の風景を一望することができる。
クライアントはこの住宅に合わせた色と形の愛車をオーダーし、届いた愛車を全ての階から眺める事が出来る実物大の玩具として、或いはコンテンポラリーなオブジェとして、愛車と家族と共に過ごす日々を堪能している。

所在地  :東京都渋谷区
施工   :北野建設株式会社東京本社
敷地面積 :235.02㎡
建築面積 :140.96㎡
地階床面積:153.91㎡
1階床面積:139.85㎡
2階床面積:117.5.㎡P
階床面積 :5.46㎡
延べ床面積:416.72㎡
構造・規模:RC壁式構造・地下1階・地上2階建+塔屋
掲載誌  :新建築住宅特集 2014年5月号
      モダンリビング 2014年10月号

藤吉 秀樹

株式会社藤吉秀樹建築計画事務所
東京都
HP:https://fujiyoshi-archi.co.jp/

住宅建築はいつの時代も、人々の豊かな生活を具現化する役割を果たしてきました。今後はコロナ禍によってニューノーマル時代を迎え、私たちは住まいの新しいスタイルを構築していくことになるでしょう。人が集う時間のあり方、パーソナルな空間のあり方、内と外のつながりのあり方。そういった課題に建築家としてどう応えていくか。私の挑戦は続いていきます。

          

 

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