宮の沢の家 北海道

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作品詳細

この住まいは札幌市内、利便性と自然の恵みを享受できる恵まれたエリアにあります。敷地は3方を道路と擁壁に囲まれており、道路の延長によって多角形に形成されています。敷地面積は40坪程度ながら、擁壁が敷地内にあるため建築面積は限られました。
敷地、要求から、設計の目的として、「限られた敷地に対して求められる室用途をどう確保するか」「3方道路からのプライバシーの確保」「恵まれた自然を室内に取り込む」「2世帯としての家族のあり方をどう考えるか」と捉え、検討しました。
プランニングのきっかけは道路を挟んだ南側に将来にわたり無くなる事のない公園の森が広がることから、南の採光、借景のため森に正対する窓を配しました。二世帯は上下階で分け両階が光を得られる平面配置とすることとし、まず生活の中で最もくつろぎの時間を過ごすリビングを南側に配置、ダイニング、キッチンを隣接させ家の中心としました。
室のゾーニングでは、室内での用途を二つの性格に分け、キッチンを中心とした十字型に公共的な用途(テレビを見たり、ご飯を食べたり、団欒したり、階段の上り下り)を、それによって分割され生まれる四つ角をプライベートな室(寝室、クロゼット、子供室、収納室など)としました。
十字型の交差点のようなパブリックスペースは家族がいつも居る場所として、音や気配は互いに繋がりながらも見えたり隠れたり、一様でないコミュニケーションを生み、目線の見え隠れを意識した事で面積以上の広さ感を感じさせます。
1階では基礎断熱であることから床下の高さを利用して床の高さを各所で変えることによって空間ごとの落ち着きや解放感を付加しています。高さ方向に自由度が生まれたことで、階高の中でのスキップフロア状のロフトの天井高さや、収納スペースの高さを確保しています。
各階に回遊動線があり、歩き回る楽しさ、各所から室内のさまざまな要素が一度に、また限られて場所ごとに見える様子は生活に豊かさを感じさせます。
外壁は敷地形状、内部平面との必要に応じた関係性、また3方道路からの目線から内部空間を守り包むように多角形状させ、借景の方角、道路への抜けの方角などに絞って大きく抜けを作ることとしプライバシーを確保しながらも各所に抜けのある心地よい内部空間となっています。
空間デザイン、使い勝手、温熱環境をバランスよく考え、いつまでも家族が心地よく住まう場所を創る事を目指しました。

富谷 洋介

富谷洋介建築設計
北海道
HP:https://tomiya-a.com/

富谷洋介建築設計は北海道札幌市を拠点とする建築設計事務所です。
建築設計とは場所づくりと捉えられがちですが、私たちが設計するのは物ではなく流れる時間や生まれる出来事と考えています。
建物はあくまで引き立て役であり、その中心は人です。
私たちは、そこを使う人の目線で、与条件に対し最も適した解を探し出すお手伝いをします。
一緒に考え、誇りとなる場所を創りましょう。

<経歴>
1980    札幌市生まれ
2004    北海学園大学工学部建築学科卒業
2004-2013 一級建築士事務所 株式会社 遠藤建築アトリエ
2013    富谷洋介建築設計 設立

 

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