埼玉県川口市内にある小さな住まい。
昭和50年代に宅地造成された北側の私道に接する旗竿敷地でありながら、南面の遊歩道にも接する、特殊な敷地（環境）を活かした計画です。
桜並木のある南面の遊歩道と北面にある私道を、敷地内のピロティ・室内の路地的空間(径)と視覚的に延伸させることで、地域とのつながりを生まれ、室内から道/径への視線の抜け感を生み出します。
また、周辺地域の微気候を検証し、この道/径に面する窓から、太陽の光や熱、通風を効果的に獲得するパッシブハウスとなります。
2階LDKは、桜並木と呼応するように、登り梁の架構の現し仕上げを採用し、間口一杯にバルコニーを設けることで、周辺の視線を適度にカットしつつ、開放的な空間としました。
屋内外の木材の架構は、あらわしとしつつ、室内仕上げは、無垢フローリング、珪藻土、ラワン合板、シナ合板、コンクリートなど、素材（素の材料）のまま活かすことにより、木造らしさ・素材の持つやわらかさを表現しています。
田辺 誠史
一級建築士事務所 TAW DESIGN
埼玉県
HP：https://tawsdesign.com/
「環境」と「つながり」から創造する場づくり
私たちは、自然環境と共に生き、様々なつながりを大切に暮らしてきました。
しかし、経済性・効率性・安全性などを過剰に追い求めてきたことにより、人と建築にとって大切な豊かさが失われてしまったと感じています。
TAWs DESIGNでは、
多様な自然環境と建築が織りなす、新しい環境のデザイン
様々なつながりと建築が紡ぎ合う、新しい関係性のデザイン
「環境」と「つながり」の視点から創造する、サステイナブルプレイスの創出
これらをビジョンとして、設計を行っています。
人と空間が自然環境と交感し、心身共に幸福感で満たされること
あなたとまわりの人たちにとって、豊かなつながりを育む場になること
伝統や文化を現代のライフスタイルで解釈しながら、ここにしかない価値を創出し、
豊かな社会へ繋がる場をデザインしたいと考えています。
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