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環境+コミュニティーのデザインが素晴らしい建築家 田辺誠史さん

建築家を目指したきっかけ
 出身は栃木県、中学校の通学途中に、黒川紀章さんが設計された石橋町立石橋中学校があり、建物の前後を繋ぐ橋がとても印象的で、建築の道へ進むきっかけとなりました。その後、地元の宇都宮大学大学院建築学科を修了後、アトリエ系設計事務所を2社経験し、一通り習得出来たところで独立。千葉県の共同住宅は知り合いの工務店よりサーファー向けの建売住宅の設計依頼を受けました。宅地計画に必要な私道のあり方、日射・通風の確保、有効的に使える庭などを総合的に検討し、屋内外が豊かなつながりを産み、戸建住宅が連なるような集合住宅を提案。一般的な集合住宅とは違い、共有庭を取り囲むようなメゾット住宅が連なり、住宅同士は界壁とバルコニーで少しずつ繋がり、全体は1棟の建物とする作品でした。

設計の拘り
 漠然としたアイデアを具現化するために、ヒヤリングシートを書いて頂いています。家づくりの目的やお客様の生い立ち、趣味嗜好等。これまでの生活の中で次の生活で活かせるものはアップデートした上で設計に活かしたいと思っています。
 自宅兼事務所のこちらの家は、旗竿の敷地と桜並木を活かした設計にしました。断熱等級はコストと性能のバランスが一番取れていると感じているG2レベル。都心の場合にはこれ以上の等級はなくても、軒や庇などで日射をコントロールしたり、風の流れを考えることで、エアコンや冷房を最小限の使用で生活が可能です。
 春日部のお客様のお住まいは、お子様4人の大家族。ご夫婦共、春日部のご出身で、農家の多いエリアであること、奥様のご実家が工務店を営んでいたことから、通り土間の雰囲気のある設計にしました。閉じた居室は奥様のお部屋のみ、他は繋がりのある空間とし、軒出を1軒出し、そこでお好きなBBQが出来るようにしました。インナーテラスを設置して、全体がポーラス空間となる設計となっています。

仕事のやりがい
 家づくりは1年間程、お付き合いをさせて頂くので、その結果、出来た建物にお住まいになり、お願いして良かったと言って頂くとやりがいを感じます。現在、NPO都市住宅とまちづくり研究会の理事として、コーポラティブハウスやマンション建替えの企画等の活動もしています。コーポラティブハウスとは、小規模のマンションの企画を作り、それに賛同する方が集まり、建物を建てます。企画1年、設計1年、施工1年の計3年以上となり、お住まいになる方々のコミュニティーも出来ているので、例えば、生活が始まっても、子供の足音などでクレームになることは少ないですね。住居ごとに間取りが違い、多くの設計者が携わるので、まとめるのはとても大変ですが、都心で良い関係性が築ける街づくりに携わっていけることはとても面白いです。

編集後記
 田辺さんは地元西川口市に住む異業種5人で集まって、空き家・空き店舗などの利活用やまちづくりに取り組む会社も設立して活動しています。コロナ明けで活動を再開し、先日は参加型アートイベントを開催。建築家としてもコミュニティーをとても大切にされていることに、とても感銘を受けました。これからも、多くのそして大きなコミュニティーの輪を広げて頂き、新しい繋がりをデザインして頂きたいと思います。
 田辺さん、ありがとうございました。

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