立地条件としては、南側には隣接住宅が近い位置にあり、東側に大きな幹線、北側は施主所有の空地、西側は雑種地である。
N.conceptでは南窓、南庭の第一主義ではありません、それを充分に確保できるのであればそうするのがベターですが、ベストではないのです。
1.年々強まっている夏の暑さと紫外線対策
2.南側隣接に建つ住宅(玄関は計画地側にあり)との関係性を考える。目線のバッティングなど
3.東側幹線は夕方の混雑時には渋滞になるためそこの目線も気になる。
4.以上の条件を明るさと風通しを確保した上でクリアすること。
上の4つの課題解決のデザインに取り組みました。
近年の分譲敷地ではせいぜい50坪から60坪の大きさです。
さらに道路以外の3方が隣地に囲まれていては、前時代的な南に大きな居間と窓があってその先にお庭・・・なんてことは到底難しいわけです。
しかしながらそんな限られた条件の中でも充分にゆったりと気持ちよく暮らす設計やデザイン、周辺環境との繋がりは作ることが我々の仕事です。
早川 信宏
N.concept Architects
静岡県
HP:https://house.n-concept-architects.com/
私が思うに建築とは、時代、文化、周辺環境、使用用途など、様々な要素が絡み合い創出されるものです。
更に個人の住宅や店舗となればそれらの要素に使用者の価値観や趣味趣向、生活スタイルなどの個性が反映します。
そこに建築や空間を豊かにするヒントがあると思います。
そのヒントを紐解き、日常が豊かなものとなる建築づくり空間づくりをサポートする事が私の役割であると思っています。
その上で、使い勝手や空間の心地良さ、コストコントロール、メンテナンスコントロールを考慮した建築づくり空間づくりを心掛けて日々精進しています。
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