作品詳細
建て主さんご夫婦にお話を伺う中で
「冬は暖かく夏は涼しい、居心地のいい家」
「窓から緑を眺められる家」
「猫たちと安全に暮らせる家」
という言葉が印象的でした。
ご夫婦、そして猫たちがそれぞれ居心地の良い関係で過ごせる緑に囲まれた家。
そこでこのお家の名前を「grunハウス」としました。
「grun」はドイツ語で緑を意味します。
また「ぐるん」とまわれる動線を表しています。
施工:丸清 神戸監督 小島棟梁
造園:ワイルドグリーン
撮影:西川公朗
島田 貴史
しまだ設計室
東京都
HP:http://kazunoki.com/
ある敷地に建てられる家のプランは、数限りなくあります。
それと同じように、ある家族のための家のプランも、数限りなくあるはずです。
それらの中から、その敷地でもっとも魅力を発揮するプラン、その家族の生活がもっともイキイキしてくるようなプランを、住まい手に寄り添って、じっくり時間をかけて煮詰めるように作り上げていくのが建築家の仕事だと思っています。
設計や施工にかける時間やコストを合理化することにはもちろんメリットもあります。
でもそうやって完成した家に、この先何十年も住むことを考えると、もっともっとこだわって「自分たちの家」を追求したほうがいいのにな・・・と思ってしまいます。
追求するのはなかなか大変な作業ですが、実際頭をひねって作業をするのは私たちですから、建て主さんには、思い切り家づくりの過程を楽しんでもらいたい!と思っています。
(実際みなさん楽しんでいる・・・と思います。)