作品詳細
ご家族にお話を伺う中で
「在宅時間が長くなっても、それぞれの居心地が良い家」
「視線を気にせず窓を開けたい」
「シンプルでメンテナンスしやすい家」
ということばが印象的でした。
家と通りを、ちょうどいいさじ加減で柔らかく
つなげるために、「重ね着」をするように
様々な要素を設えることをイメージして、
「レイヤードハウス」と名前を付けました。
施工:相羽建設 橋詰監督 徳武棟梁
造園:ワイルドグリーン
撮影:西川公朗
島田 貴史
しまだ設計室
東京都
HP:http://kazunoki.com/
ある敷地に建てられる家のプランは、数限りなくあります。
それと同じように、ある家族のための家のプランも、数限りなくあるはずです。
それらの中から、その敷地でもっとも魅力を発揮するプラン、その家族の生活がもっともイキイキしてくるようなプランを、住まい手に寄り添って、じっくり時間をかけて煮詰めるように作り上げていくのが建築家の仕事だと思っています。
設計や施工にかける時間やコストを合理化することにはもちろんメリットもあります。
でもそうやって完成した家に、この先何十年も住むことを考えると、もっともっとこだわって「自分たちの家」を追求したほうがいいのにな・・・と思ってしまいます。
追求するのはなかなか大変な作業ですが、実際頭をひねって作業をするのは私たちですから、建て主さんには、思い切り家づくりの過程を楽しんでもらいたい!と思っています。
(実際みなさん楽しんでいる・・・と思います。)