作品詳細
私の自宅兼仕事場です。
育ち盛りの子供が2人の4人家族。地域社会の中でも中核となる世代です。
仕事場を1階に開放的に配置し、プライベートな居住空間と地域をつなぐような役割を果たします。
その暮らしぶりがまちの雰囲気の一端を担っていくような、そんな建物を計画しました。
建物は軒を深くとったり、高窓で空気の流れを作り出したり、日本の建物に受け継がれてきた基本的な構造から学びつつ、太陽熱を利用したOMソーラーやペレットストーブなど新しい自然エネルギー利用もとりいれています。
また地元林業の活性化、CO2発生削減を念頭に、構造材、仕上げ材ともに多摩産材を使用しています。
施工:相羽建設 和田監督 益子棟梁 高橋棟梁
造園:秋津園芸
撮影:西川公朗
島田 貴史
しまだ設計室
東京都
HP:http://kazunoki.com/
ある敷地に建てられる家のプランは、数限りなくあります。
それと同じように、ある家族のための家のプランも、数限りなくあるはずです。
それらの中から、その敷地でもっとも魅力を発揮するプラン、その家族の生活がもっともイキイキしてくるようなプランを、住まい手に寄り添って、じっくり時間をかけて煮詰めるように作り上げていくのが建築家の仕事だと思っています。
設計や施工にかける時間やコストを合理化することにはもちろんメリットもあります。
でもそうやって完成した家に、この先何十年も住むことを考えると、もっともっとこだわって「自分たちの家」を追求したほうがいいのにな・・・と思ってしまいます。
追求するのはなかなか大変な作業ですが、実際頭をひねって作業をするのは私たちですから、建て主さんには、思い切り家づくりの過程を楽しんでもらいたい!と思っています。
(実際みなさん楽しんでいる・・・と思います。)