作品詳細
ゴールデンウィーク中に既存の医院を半分解体し、仮の医院運用にリフォーム、翌年のゴールデンウィーク中に仮の医院から新クリニックへの引っ越しと新居への入居を行うスケジユールを建て主は希望していた。商店街のホームドクター的な医院なので祭日以外は一日も休めないのでスケジュールを厳守しなければならなかった。1階に医院、そして2階から4階までをお施主様の住居から構成されているこの建物、プライベートな部分の多い建築であるが、医院のイメージを全面的に出すべきだと判断し、商店街側のファサードを半透明のガラススクリーンで覆うことにした。スクリーンは同時に西日を和らげ、住居部分に対し防音壁的な役目も果たす。2階の応接室から始まり、この住宅部分では階が重なるにつれ、プライバシー感の高い部屋が展開していく。また3階のファミリールームからと4階の湯船から商店街の賑わいを見せたかったこともあって一部ガラススクリーを開けている。それを可能にしてくれる十字架の開口が医療としてのファサードイメージをまとめてくれている。 子供達の遊びの為にバスケットボールコートを屋上に乗せているが、医院の看板、横浜の花火と富士山の眺めを楽しむマルチ的な機能を持つ建築装置となっている。
主要用途/Principal use : 医院 & 住宅 Clinic & House
所在地/Location : 神奈川県横浜市神奈川区六角橋 Kanabawa-ku Yokohanma-shi Kanagawa Pre.
敷地面積/Lot area : 141.45㎡(42.8 坪)
建築面積/Building area: 112.44㎡(34.0 坪)
延床面積/Gross floor area : 433.85㎡(141.4坪)
規模/Dimension : 地上5階 5 stories above
構造/ Structure : 鉄骨造 Steel
撮影/Photo : Nacasa & Partners Inc.
竣工/Completion : 1998年7月 July1998
ロケーション:戦争前からの商店路地の残る商店街