作品詳細
京都市の小さな敷地に建つ戸建住宅。個性を持ちつつ周辺に馴染む素材や色合いとし、京都らしい上品な外観となるように意図している。 建物がせまる南と西面は隣家の窓位置を考慮した上で家中を風が抜けるように最小限の換気用開口を設けている。北と東の道路側に大きな開口を設け、視界の広がる心地よいリビング・ダイニングを実現している。大開口の窓台はベンチともなり、そこに置かれたダイニング・テーブルは伝統工芸に造詣の深いデザイナーの乾氏と協業して製作したものである。栗の天板に一直線に彫った溝に禾目・石目・槌目、3種類の異なった質感の錫板をランダムに配置して象嵌している。
<物件の情報>
床面積:72㎡
撮影:Yuzuru Kushida
木造二階建て
長崎 和平
一級建築士事務所 長崎工作室
京都府
HP:https://www.office-nagasaki.com/
京都にある建築設計事務所です。小さな住宅から大きな工場までさまざまな建築を日本と中国で手がけています。建築主と設計者と施工者、三者の思いや努力がうまく溶け合って昇華されたとき始めて良い建築が生まれると思います。建築主と施工者と共にそんな協同作業をやりたいと考えています。