作品詳細
敷地は、⼤阪府南部の古い平屋建て住宅が多く残る静かな地域にある。⾞⼀台が通るのがやっとの道幅に沿って背低い建物が建ち並ぶ周辺のスケール感から突出しないよう、道路側を低く構えて、街並みへの影響をできるだけ軽減しようとしている。逆に敷地奥に⾏くに従って⾼さを増していき、⼀番奥の空間は⾼い天井⾼をもつ吹き抜け空間とした。住宅が密集している地域であり外側に眺める⾵景はあまり期待できないため、眺める⾵景を敷地の中に作っていった。ガレージを兼ねたアプローチから⾨扉をくぐると中庭へと⾄る。中庭にはモミジが植えられリビング北側の窓からその全体像が⽬に⼊る。中庭に⾯した⽞関を⼊ると横⻑の地窓から⻄の庭が⽬に⼊り四季の緑を楽しみながら⽣活空間へと⾄る。この⻄の庭は浴室から眺める庭でもあり、地窓の⾼さと敷地境界の板塀によりプライバシーが確保された眺めである。⼀番奥、⾼さのある吹き抜けを持つリビングダイニングは中庭と南の庭の両⾯に開いた開放的な空間でありこの吹き抜けに⾯した2階には、家族で使える書斎を配置している。
＜27902＞
＜物件の情報＞
所在地：⼤阪府阪南市
敷地⾯積 228.5 m²
延床⾯積：187.00 m²
構造規模：⽊造2階建て（3LDK：4人）
竣⼯：2019年12⽉(⼯期2019年1⽉~2019年12⽉)
設計：上町研究所(定⽅三将)
構造設計：⼟屋設計
造園：荒⽊造園設計
家具コーディネート：TIMELESS
撮影：平野和司
＜主な外部仕上げ＞
屋根：ガルバリウム鋼板⽴平葺き
軒裏：ケイカル板厚6EP
外壁：セラミソフトリシン吹付（エスケー化研）
建具：スプルス複層ガラス
アルミサッシ：サーモス2（LIXIL）
＜主な内部仕上げ＞
天井：2×8垂⽊現し
左官壁：薩摩中霧島壁（⾼千穂シラス）
床フローリング：ウォールナット20クリアオイル（アイオーシー）
床タイル：クラテーレ（ニッタイ）
定⽅ 三将
株式会社 上町研究所
兵庫県
HP：https://www.uemachi.org/
兵庫県の建築設計事務所です。
関西から日本全国で住宅の設計を手がけてきました。
東京近郊や遠方からのご依頼にも対応いたします。
日本建築のもつ知恵や佇まいを現代の生活に活かした家を設計したいと考えています。
