ロケーション

作品No

家族構成

広さ

建築家

都道府県

法隆寺の住宅 奈良県

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作品詳細

敷地は、法隆寺東院からほど近い、古い⽊造住宅の残る地域にある。 お客様はこの地域の古き良き伝統に寄り添いつつ、新しさを感じる家を希望していた。建物は、⺟屋と離れの平屋2棟からなり、屋根は切妻の単純な形状としている。建物の軸線は中宮寺鳩和殿に揃えて、ダイニングの南窓から正対して鳩和殿の屋根を⾒せている。 伝統的な⽡屋根を印象付ける複雑な棟は⾬仕舞い上の弱点でもある。この弱点を克服するために溝型鋼を使⽤して棟を納めているが、重い印象になりがちな⽡屋根を現代的なたたずまいに落とし込むための⼯夫でもある。 屋根は構造体がそのまま天井に現され、⾼いところでは4.4m の天井⾼となっているが窓の開⼝⾼さは1800mm までにしぼって⽬線を低く庭へと誘導している。 庭は、法隆寺や周辺の住宅にも⾒受けられる松を各所に配し、グレーの細かい砕⽯を敷いて⾊彩を抑えた外部空間とした。世界遺産を抱えるこの街に敬意を払い街並みに馴染む意匠や素材を⽤いながらも、埋没しない新しい表情を模索した。 歴史的街並みは、時代に即したかたちに少しずつ姿を変えながら使われ⽣かされていく、この住宅が、そうした連なりの⼀部となっていくことを期待している。
<27852>

<物件の情報>
所在地:奈良県⽣駒郡斑鳩町 敷地⾯積 655.66 m²
延床⾯積:133.85 m²
構造規模:⽊造 1 階建て
竣⼯:2019年8⽉(⼯期2019年1⽉~2019年8⽉)
設計:上町研究所(定⽅三将)
構造設計:⼟屋設計
造園:荒⽊造園設計 撮影:平野和司

<主な外部仕上げ>
屋根:いぶし⽡葺(野⽔⽡産業)
軒裏:⽶杉板厚 9
外壁:セラミソフトスタッコ吹付(エスケー化研)
建具:⽶松複層ガラス
アルミサッシ:サーモス2(LIXIL)
<主な内部仕上げ>
天井:2×8垂⽊現し
左官壁:薩摩中霧島壁(⾼千穂シラス)
セメント板壁:SOLIDO タイプM フラット(KMEW)
床フローリング:アッシュ20クリアオイル(アイオーシー)
床タイル:クラテーレ(ニッタイ)

定⽅ 三将

株式会社 上町研究所
兵庫県
HP:https://www.uemachi.org/

兵庫県の建築設計事務所です。
関西から日本全国で住宅の設計を手がけてきました。
東京近郊や遠方からのご依頼にも対応いたします。
日本建築のもつ知恵や佇まいを現代の生活に活かした家を設計したいと考えています。

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