作品詳細
数年にわたり、豊かな環境を求めて土地探しを行い、この山間の地にたどりついた。
要望としては、この環境を活かした暮らしと、アレルギーを持つ子供がのびのびと暮らせる住まいであった。
この山間の自然豊かな環境に溶け込み、風景の一部になるような建築を目指した。
奥行の浅い敷地の為、配置計画・平面計画は、何度も敷地を確認しながら設計を行った。
平面を四十五度に振ることで、空間の拡がりを見せるとともに、リビングが庭に入り込むので、自然と建物の一体感が増した。
さらに昔の民家の様にキッチンやダイニングは土間(コンクリートの床)の設えとして、より一層内と外との距離感を縮めることができた。
造園は、造園家・荻野寿也氏に依頼し、建物の背後にある山のシルエットに沿うように、庭の植栽を施し山の原風景を再現してもらった。
その結果、アプローチを含め緑豊かな、暮らしが楽しめる住宅となった。
藤原 昌彦
株式会社バウムスタイルアーキテクト
岡山県
HP:https://www.baum-style.com
バウムスタイルアーキテクトでは、設計の意図を空間の細部にまで行き届かせるために、設計から施工まで一貫して手掛けています。耐震性や温熱環境(断熱性や気密性)はもはや当然のこととして行い、そのうえでコンセプトに基づいて設計施工をしています。