作品紹介
新興住宅地として開発された地域に建つ住宅です。
造成後の年数が経過していることもあり、様々な年代の住宅が並んでいる中、既存の町並みに調和させるよう、前面道路に向けて下り勾配の大屋根をかけ、町に接する部分は平屋、敷地の奥は2階建て、という構成にしています。
南向きでほぼ正方形の敷地の中心を中庭とし、その周囲に建物を配置することで、建物内部の随所に明るい陽射しが入る形状となり、採光や通風を得る以外にも、視覚的な広がりによる解放感を得ること、周囲からの視線を遮ること、食事や寛ぎの場といった居室のひとつとしてもみなせるような実用的な利用ができることなど、中庭を最大限に活用し、生活の中心とした住宅になっています。

<経歴>
1978年 大阪府生まれ
2000年 摂南大学工学部建築学科卒業
2004年 株式会社コンパス建築工房
2008年 積水ハウス株式会社 東京特建事業部
2010年 松本直子建築設計事務所
2012年 4建築設計事務所 共同設立
2019年~修成建設専門学校 特任教員
2020年~摂南大学 非常勤講師