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日本の古き良き文化を残しながら、お客様に寄り添う建築家 山﨑正浩さん

建築家を目指したきっかけ
 父や母方兄弟が大工をしている環境で育ったこと、私自身も絵を描くのが好きだったこともあり、高校は浜松工業高校の建築科に進学し、設計事務所に就職しました。住宅や事務所、福祉施設、神社、公共施設などを手掛ける中、役職が管理職となり、主業務が設計ではなくなってしまうことに寂しさを感じ、独立することにしました。社名である和楽舎は『和み』『平和』『調和』『和風』『和楽』という5つの”和”。日本建築の古き良い伝統を継承し、和楽は互いに打ち解けて楽しむという意味で、お客様や事務所のスタッフ、現場監督や職人と調和するようにと、様々な思いを込めて名付けました。

住宅設計の拘り
 お客様はご紹介や知人などのご縁で設計依頼をいただきます。
 住む方のご要望に寄り添い、その方の立場に立って設計し、最近はクリニックの案件も増えていて、同じように患者さん・先生・スタッフの気持ちを考慮します。
 ヒアリングは、広さや部屋数など建物の仕様部分ではなく、その方の1日の生活の流れや、洗濯する時間、仕事をしているかなど、生活スタイルを中心にお伺いし、対話の中で生まれる世界で1つだけのプランにします。お客様に満足していただけるものを提案することが私の仕事であり、当事務所の信念です。
 商工会議所の仲間からの設計依頼では、大きなサッシや造り付けの家具など希望されるものが多数あり、一緒にショールームでお打ち合わせをし、柱1本に至るまで、お客様と共につくり上げました。

仕事のやりがい
 お客様に喜んでいただけることはもちろん、建築の外観は、町並みの風景や環境に影響します。そのため、その気候風土に合ったものをつくり、通りすがりの人も良い建築だと思ってくれると嬉しいです。 予算に余裕があれば、塗り壁、木、床無垢材などの自然素材を提案したいです。 なごみクリニックは3社のプレゼンテーション。CADは使用せずに手書きの提案をしました。
 

 併せて、建物模型だけでなく、周辺模型を作成し、離れた場所からの建物の見え方や、患者さんの来院までの導線確認、看板の位置、院長やスタッフの休憩室は2階にし、外から見えない位置に窓を付ける工夫をしました。
 プランを考えるときは、必ずエンピツでスケッチするところから始まります。手を動かして考えることで、案が浮びます。提案書は手書きのものを提出、設計事務所に依頼いただいたことの良さや想いが伝わると嬉しいです。

今後の取り組み
 私達の考えに賛同頂ける多くの方に出会い、良い建物をつくり続け、そして、浜松の街並みを豊かなものにしていきたいです。流行りは廃っていきますが、伝統的な日本の和の要素は無くならないと思いますので、変わらない良さを伝えていきます。

編集後記
 前職では大きなプロジェクトに携わり、キャリアを積んだにも関わらず、設計業務に専念したいと独立。設計が好きだからこそ、提案いただけるスケッチは温かみのある、山﨑さんの思いが感じられるものでした。古き良き日本の文化を大切にしながら。お客様のご要望に寄り添って、将来を見据えた住宅をつくってくださいます。
 アシスタントである奥様にも同席いただき、山﨑さんのことを尊敬しているのでとおっしゃっていて、素敵なご夫婦でありパートナーだと思いました。
 山﨑さん、ありがとうございました。(廣瀬)


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