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安心できる空間を大工職人と共につくる建築家 齋藤文子さん

 自宅兼事務所である建物は、モルタルとガルバリウム鋼板そして木板を組み合わせた高度な施工の外観、そして 中に入れば造り付けの家具、空中に浮いているような木階段、キレイな梁天井・・・。こちらの建物は何かが違う・・・。こんなに素敵な設計を実現できる大工職人さんとは、そしてその関係が気になりながら取材を開始。

建築家になったきっかけ
 父の趣味であった家具造りや部屋の改修工事はその拘りが強すぎて、家の中は常に塗装のニオイと機械音があり、工事現場のような環境で育ちました。そのため、私も自然とモノづくりが好きになり、自分や人形の洋服やバックなどもつくっていました。
 母は理系の教師で、その影響もあって、ものづくりと理系が合体された建築学科に進学。住宅設計を学んでいくうちに、その魅力に惹かれていきました。
 

 卒業後はプラッシュティフト一級建築士事務所に就職、お客様との打合せや図面制作、現場管理、職人さんとの会話等、住宅設計に関わる全てのことが楽しいと思いました。8年勤務した後、迷うことなく独立。独立後の1作品目は、三角形の難しい土地での設計。設計を自由に発想しながら、形にする楽しさの半面、責任の重大さも感じた作品となりました。

住宅設計の拘りや心掛けていること
 住みやすさや安心を感じて、心が豊かになる建築を心掛けています。お客様には、どのようなことを大切にされているかをお伺いしながら、家族関係や生活スタイル、思い描いている夢や要望を引き出していきます。その思いを設計し、その家族らしい家にしていきたいと思っています。お客様から、家で過ごす時間が増えましたと言っていただくと、とても嬉しいです。
 自邸は私が設計担当で大工である夫が施工をしました。1階は駐車スペースと事務所をつくり、2階の居住スペースは、個室を最小限に、広がりのある空間にしました。造り付けキッチンや棚、テーブル、ソファ、ベッドは全て主人が木工事として制作しました。造り付けにすることで、その家と共に年を重ね、風合いの移り変わりを楽しむことができ、私たちらしい家になったと思います。

設計のやりがい
 お客様と一緒に楽しめることです。完成後、お客様が建てて良かったと言っていただけるとことにやりがいを感じます。
 また、設計したものが、徐々に形になっていき、その過程を見ていると心をくすぐられます。お客様1人1人に寄り添った家を建てるため、同じものは設計しません。常に新しいことにチャレンジし続けられるところもこの仕事の魅力です。

編集後記
 建築家と大工職人がご夫婦であり仕事のパートナーとしてつくる住まいは、住みやすさと安心感があり、心豊かになるものでした。また、住まいとともに経年変化を楽しんでいくコンセプトは正に斎藤さんのご夫婦の人生のような素敵なお話でした。
 齋藤さんへ設計をご依頼すると、女性ならではの優しい空気感で、細かいところまで話を聞いて形にしてくれるため、帰るのが楽しみな安らげる家が実現します。
 齋藤さん、ありがとうございました。(廣瀬)

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