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空間と光に拘り快適な空間を生み出す建築家 井東力さん

 中学校の頃から数学や物理に興味がありました。モノづくりも好きだったため、数学的な要素から建物を実現する建築に魅力を感じ、その道を志しました。
 東京大学建築学科卒業、複数の設計事務所に就職。現代建築研究所では、学校や東京国際フォーラムなどの商業、公共施設を担当しました。19年間の修業期間経て、2004年に独立。

住宅設計の拘り
 独立後は住宅を中心に設計依頼があり、お客様の要望を確りヒアリングして、期待以上のプランを提案するように心掛けています。お客様はホームページを見て、設計依頼をいただくことが多いため、ファーストプランは2~3案を模型と併せて、提案します。
 住宅設計するときに意識していることは、1つ目に空間を繋げることです。例えば、天井の高いところから、低いところに繋げた場合、一方は開放感があり明るくなりますが、もう一方は包まれたような落ち着いた雰囲気をつくることができます。そうすることで、その時の気持ちや状況に応じて、自然と居心地の良い空間を発見することができます。また、家族の様子や気配も感じることができ、安心です。
 2つ目は、様々な角度から彩光を取り込むことです。都市部は壁面の高い位置に窓を取り付け、周囲からの視線を遮りながら、明るい空間をつくることが多いですが、家のどこにいても、光が差し込み、外の景色も楽しめます。

 南千束の家では、お客様がお持ちであったフランク・ロイド・ライトのタリアセンという照明にインスピレーションを受け、それに合った空間を提案しました。リビングの天井には高低差を設け、それぞれ異なる空間を演出。ご主人、奥様、子ども部屋は全て吹き抜けがあり、窓を通して繋がっています。 トップライトから、3階、2階に床ガラスをつくり、光を1階に取り込んでいます。

お仕事のやりがい
 設計したものが、想像以上の姿で実現した時です。同時に、お客様も同様に感じていただき、感動される姿を見た時は非常に嬉しく、やりがいを感じます。こんなに広い空間になると思っていなかったと言われることもあります。

編集後記
 社名であるスピノザは哲学者。井東さんもそのように思わせるような独自の魅力がありました。空間をどのように繋げ、光をどのように取り入れるかを緻密に計算しているからこそ、居心地の良い住宅が実現します。自分だけの居場所を見つけたい方は井東さんまで!
 井東さん、ありがとうございました。(廣瀬)

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