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ガウディに感銘を受けた建築家 池⽥俊彦さん

 林と水田に囲まれた池⽥さんのご実家。事務所はご実家の敷地内にある古⺠家をご⾃⾝でリノベーションされた建物です。当時の⼤⼯さんや建具屋さんの素晴らしい技術が詰まった欄間や柱を活⽤し、現代⾵のモダン な空間になっています。 

建築家を⽬指したきっかけ 
 きっかけは⼩学校 4 年⽣の時、道徳の授業で出会ったアントニオ・ガウディの物語でした。その授業で子供ながらに衝撃を受けたことを今でも覚えています。その物語は建築学校に入学したガウディが授業で霊園の⾨をデザインした時の物語でした。殆どの⽣徒は⾨だけをデザインするのですが、ガウディはデザインした⾨の他に墓地や葬儀に参列して泣いている⼈を背景に描いたそうです。その物語になぜかとても衝撃と感銘を受け、⾃分も建築家になりたいと思うようになりました。

その後は⽇本⼤学⽣産⼯学部建築⼯学科に⼊学しました。大学では⾮常勤講師として建築家の泉幸甫先⽣が登壇されており、設計した建築物を学⽣に案内してくださったりと建築家の仕事について沢⼭教えて頂きました。その後も様々な建築家の⽅にお会いする機会が増えて建築家という職業がクリアになってきた頃に⼤学院の卒業を迎えます。そして、いざ独⽴をと思っていた⽮先、構造計算書偽造問題が発⽣しました。その影響で事務所開設の制度が変更となり出⿐をくじかれてしまいましたが、その後 3 年間の充電期間と 5 年間のアトリエ系事務所 での勤務を経て、32 歳で独⽴をしました。 

お客様との関係性 
 お客様は知人や友人がほとんどです。充電期間や事務所時代に知り合った方からお仕事の相談をいただくことも多くあります。そういった方との仕事はコミュニケーションが取りやすいのですが同時に期待していただいているというプレッシャーもあります。現在、設計している納骨堂も以前からお付き合いのある方がクライアントです。その設計では様々な方が使用する事を考えながら、何度も現地を⾒に⾏き、クライアントとの深い対話の中で、⽅向性を⾒出し、設計を進めています。

仕事のやりがい 
 3 年間の充電期間に出会ったレストランのオーナーさんからのご依頼で⾏った改装⼯事 では、完成レセプションパーティーの際、そこで⾷事をされているゲストの⽅々の笑顔を⾒ て、⾃分の設計した建物が多くの⽅を笑顔にできる舞台となったんだなととても嬉しく思いました。こういった事が建築家としての仕事のやりがいだと感じています。 
 この経験から建築家のエゴを押し付けるのではなく、お客様のことを思い設計することが⼤切だと考えています。 

これからチャレンジしたいこと
 事務所のある茨城県⼟浦市菅⾕町の周辺は農家の町でしたが、過疎化が進み空き家が増え、農地は太陽光発電へ置き換わったりと景観が昔と⼤分変りました。再⽣可能エネルギーへの取り組みは必要ですが、昔ながらののどかな⾵景や⽣業が廃れていくことがその代償となって良いのかと感じています。建築家として出来ること、この町の住⺠として出来ることを考え、町の風景や生業を守りながら、空き家問題等を解決していきたいと思っています。

編集後記
 出会い、⾃然、町、そして⼈を⼤切に思い、設計をされる池⽥さん。建築家を⽬指すきっかけとなったガウディも建築家の芸術性を求める建築ではなく、⼤衆にわかりやすく役に⽴つ建築を⼤切にしています。池⽥さんのこれからのチャレンジが未来の⽇本の建築に⼀⽯を投じて頂ければと思っております。
 池⽥さん、ありがとうございました。(廣瀬)

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