作品詳細
国道部分の拡幅に伴う事務所併用住宅の建て替えである。
1階はオーナーの事務所と駐車場、2・3階が住居。北側を走る国道以外、三方向は採光・眺望が期待できない狭小敷地であるため、各居室に対し居住性をどう確保するかがテーマとなった。
まず、北側の国道に面し大きな開口部を配し、バッファーゾーンとしての階段を通して、2階居室への柔らかい採光と眺望を求めた。
次に、3階は南側バルコニーで外部空間を取り込み、そこから居室への採光を確保した。2階リビング・ダイニングはバッファーゾーンとしての階段を挟んで北側国道に開放されている。2階寝室は階段と更に障子を挟んで国道に面し、3階寝室は国道に背を向けている。各居室のプライバシーの求められ方に合わせて国道との関係を規定している。
既存の街並みの中で、建築を直方体という純粋な幾何学形態にすることにより、違和感のない存在感を与えることができると考えた。更に、直方体を強調するために、外観を白にし、それに合わせ内部も白を基調とした。
用途:事務所併用住宅
家族構成:夫婦+子供3人
場所:千葉県市川市
敷地面積:62.08㎡(18.74坪)
建築面積:49.63㎡(14.98坪)
延べ床面積:138.95㎡(41.95坪)
構造:木造
階数:地上3階建
竣工年:2006
写真撮影:上田 宏
※建築webコンペ040315最優秀賞・実施