作品詳細
築100年以上の古民家の建つ敷地内に、離れとして建築。最近の若いモンは…と言われないよう心掛けた佇まいは、まるで昔からそこにあったように。動線は通常とは異なるあえてキッチンをセンターにした配置に。
明確に部屋へ用途を与えるのではなく、気分でその部屋の用途は変化します。住まい手さんの生活様式をヒアリング等によって推測するに、家族の繋がりはもちろんあるけれど、個々が立った感じがしたのです。それぞれの居場所に腰を下ろせるよう、でも家族の存在感は確かに感じられる。それが今回は距離や間取りではなく、段によって解決策を見出した次第です。
まるで、天気のよい秋晴れの公園で寝そべるような、そんな感覚を期待しています。
飯田亮
株式会社COMODO建築工房
栃木県
HP:https://www.comodo-arc.jp
設計事務所のデザイン力と、工務店としての確かな施工力を併せ持つのがCOMODO建築のスタイルです。家は買うものではなく建てる行為であり、食う寝るだけにあらず、人が心地よく住まう居場所であると提唱します。そのためには身体だけでなく精神的にも安らげ、まるで普段着のように住まうほど馴染み、住み心地の本質を追求した住まいづくりをしております。断熱・気密・耐震性に関しては独自解を持って臨み、必要以上に性能の数値を上げ ても住宅建築の本質的な快適性には繋がらないと考えます。あくまで設計によって基盤を確立させ、 基準とする数値(Ua値0.45程度・C値 0.8程度)より不足分となる性能や耐震性を補填し、デザイン及びコストのバランスを整えます。「閉じれば性能、開けば心地よさ」 をモットーに、過度な性能追求によってデザ インをロスせず、日本にあるべき当たり前の住まいを見据えます。さらに住まい手やその土地の持つ風土の個性を活かす設計を得意とし、 予算と向き合いながらその家族にとって本当に必要なボリューム構成と、家と庭の一体感が実に気持ちの良い住空間を提供いたします。