坂道の家 神奈川県

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作品詳細

敷地へと続く道幅が狭く、急勾配な坂道。敷地へ侵入する出入口の幅も1.8m程しか無く、まずはその幅を広げる工事から行いました。西側隣地の崖から建物を守るための工夫を、高基礎で配慮しています。既存樹木の多くを伐採しましたが、敷地中央の大きな柿の樹を残し、道路からの目隠しと木陰を確保しています。外壁に貼った木製のアピトンと、
同じ材料で造ったウッド・デッキは、そんな柿の樹との調和と繋がりにも一役買い、建物の内外を緩やかに繋いでいます。
また建物中央に吹き抜けを設け、上下の繋がりと建物内外の視覚的な繋がりも意識しています。手触りが良く、視覚的にも優しい木材を建物内外に多く利用したことで、柔らかな印象を持つ家となりました。

敷地面積:309.06㎡
建築面積:70.34㎡ (21.27坪)
延床面積:102.67㎡ (31.05坪)
施工会社:株式会社 安池建設工業
建設地:神奈川県小田原市

安井 俊夫

天工舎一級建築士事務所 
神奈川県
HP:https://www.k-tantei.com/

「木を活かし」、「風を遊び」、「陽を招き」、「土と寝る」― そんなことを考えながら、建物を思い描いています。そして「住み手」と「建築家」、そして優秀な「施工者」の三者の理解と協力が良い家を造ると信じています。また家は「住み手」のためだけではなく、街にとっても大切な一つの要素です。その一つを大切に作ることで、良い町が作られると信じて活動しています。

1960年香川県生まれ/一級建築士/一級古民家鑑定士/神奈川県震災建築物応急危険度判定士/既存住宅現況検査技術者

<経歴>   
1993年 13年間の設計事務所勤務を経て天工舎として独立
2003年 新宿OZONEにてセミナー開催
2006年 メディアファクトリー出版から『犯行現場の作り方』出版
2007年 日本推理作家協会文芸賞「日本推理作家協会賞評論部門」最終選考ノミネート
2008年 有栖川有栖氏との共著『密室入門!』出版
2009年 第九回本格ミステリ大賞評論・研究部門最終選考ノミネート  
2010年 早川書房の月刊誌『ミステリマガジン』に「建築視線」連載
2016年 韓国のミステリ専門誌『MYSTERIA』連載
2021年 HOUZZコントリビューターとしてコラム執筆
2023年 現在に至る


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