作品詳細
さんかくデザインラボの事務所兼ショールームであり、主宰者西山の自邸として設計された住居。築38年のマンションの一室をフルリノベーションし、オフィスとしての機能とプライベートな空間の共存を試みた。2人暮らし(+子1人まで)を想定。細かく間仕切られ、窮屈な印象を与えていた70㎡を、各々が自由な時間を過ごしつつも、お互いに気配を感じられるような、ひと繋がりの空間として再定義している。間仕切りの配置や高さ、素材、抜け感、天井・床レベルの違いを微細にコントロールすることで、空間としてのゆとりは担保しつつも、機能ごとにゆるやかに分節し、”居場所”をちりばめることを意図した。LDKと隣接して設けたインナーテラスは、空間にアクセントをもたらすとともに、温熱環境および対外視覚のバッファゾーン(=中間領域)としても効果的に機能しており、空間の豊かさを決定づけている。
用途:事務所 兼 住宅
所在地:大阪府三島郡
ロケーション:住宅地
規模:SRC造マンション 区分 約70㎡
時期:2022年10月竣工
設計:さんかくデザインラボ
施工:株式会社 KOUEI
撮影:倉本あかり
西山 涼二
一級建築士事務所 さんかくデザインラボ
大阪府
HP:https://sankakudesign.localinfo.jp/
住宅や小さなお店など、ヒューマンスケールの空間を好んで設計活動を行っています。住まい手一人ひとりの顔が思い浮かぶような、温度感のある空間づくりを目指しています。