作品詳細
敷地は、豊田市郊外。昔ながらの家屋がゆとりをもって並ぶ市街化調整区域。奥様のご実家の西隣で、土地を分筆し、新たに住宅を建てることに。
依頼者の主な希望は、長手勾配の片流れ屋根、平屋に近い形での生活、外遊びのための広い庭など。ご実家より建物高さを低くするという制約もあり、要望を満たすプランニングと建物重心を抑えることに腐心した。
結果として、屋根形状は幹線道路から見た際の「片流れ風」とし、屋根の頂部を活かした2階には小ぶりな子供室と書斎のみを配置。L型平面の家屋とRC目隠し塀により、広い庭を取り囲むプランに落ち着きました。幹線道路に対して閉じ、ご実家側へは開くプランであることも意図している。
最大の特徴は、リビングのオリジナル掃き出し窓。一枚当たり1.8m幅のガラス窓・網戸が計4枚。すべて引込みとしたことで、開放時には屋内外が連続した気持ちの良い空間となる。網戸は、角度を付けた桟を格子状に組んだもので、防犯と、日差しのコントロールを担っている。
所在地 :愛知県豊田市
ロケーション:田園地
規模 :木造2階建 新築 延115.12㎡
家族構成 :30代夫婦 + 子2人
竣工 :2020年3月
設計 :さんかくデザインラボ
施工 :誠和建設(株)
ペイント :ITOKiN
撮影 :大村 将也
西山 涼二
一級建築士事務所 さんかくデザインラボ
大阪府
HP:https://sankakudesign.localinfo.jp/
住宅や小さなお店など、ヒューマンスケールの空間を好んで設計活動を行っています。住まい手一人ひとりの顔が思い浮かぶような、温度感のある空間づくりを目指しています。