作品詳細
住宅密集地で約32坪の敷地に建つ、3世代6人家族の住まいです。
居住人数が多く斜線制限が厳しい状況でしたが、心地よい居場所がたくさんある家になりました。家のあちこちで緑を楽しめる工夫を、随所に凝らしています。玄関前はアオダモを植えた1坪ほどの植栽スペースで、日々の出入りで楽しめることに加え、玄関の緩やかな目隠しにもなっています。杉の木目を映したコンクリート壁に囲まれたポーチには、ベンチを作りました。荷物を置いて一息ついたり、ご近所の方とお話ししたりと「縁側」のような憩いの場にもなります。1階の和室、浴室からは庭の緑を楽しめます。
枝が横に広がりにくい立ち性のモミジやミツバツツジなどを植えていますが、庭の奥行きが狭い場合でも、樹種の選定次第で緑豊かな庭にできます。 2階はリビングダイニングで、高い天井が面積以上の広がりを感じさせます。
ダイニングに面したバルコニーは、小さなテーブルと椅子を置けるくらいの広さですが、ダイニングの延長として過ごせる場所です。一角を花壇とし木のルーバーの手摺で囲うことで、草花を植えつるバラをからませて2階でも身近に緑を楽しめます。
所在地:東京都
延床面積:105.81㎡/32坪
ロケーション:住宅地
村田 淳
村田淳建築研究室
神奈川県
HP:https://murata-archi.com
住まいとは 心地よくすごせる場所であることが大切です。
室内が気持ちよく外の風景とつながることや機能的で配慮の行き届いた設計はもちろんのこと、
快適で永く住むことのできる住宅を目指しています。