作品紹介
計画は、南北に採光・通風の窓を集中し、東西の壁にはほとんど開口部は無い。大きな壁を残して、収納・本棚・階段をそれに沿わせた。玄関を見え隠れさせる横格子は、生活の中心(居間)と外部空間との距離感をもたせ、小さな住まいでも、奥行きと拡がりを感じられる生活空間を目指した。8畳の板の間が、居間、食堂兼寝室である。 浴室・洗面・脱衣・便所は合理化され、必要最小限の住宅が実現した。
もうひとつの特徴は、自立環境型住宅(エネルギー消費削減住宅)を積極的に検討した住宅である。 暖房はペレットストーブを採用、太陽光発電設置のための先行配管も施工済みである。また、エントランスの壺は畑の水やりのための雨水槽である。
岸本 泰三
岸本泰三建築設計室
岡山県
http://www.kis-atelier.com/
場所(計画敷地)の持つ可能性を最大限に生かし、地域や環境・歴史との「いい関係」を作りだし、現代の生活に寄り添う住まいを模索します。住宅からは、そこに住む人の「人となり」が見えてきます。経年変化に耐え、施主とともに日本の四季を感じながら、美しく歳をとっていく住宅建築を目指しています。