建築家を目指したきっかけ
岳司:父は機械関係の学校を出て、建築設備の仕事していました。建築家の設計した建物を学ぼうと思っていたのか、家には建築雑誌が沢山あり、子供の頃からそれ絵本代わりに眺めていました。 中でも海外の住宅雑誌を眺めてはこんな家いいな、 こんな住まいを造る職業につきたいと思い自然と建築の道に進みました。
美佐子:同じく父が建築の仕事に携わっていました。 ゼネコン勤務で専門は構造設計でしたが、とても仕事が楽しそうに見えました。 休日は書斎で一緒に建築の本を眺めたり現場に連れられて行ったり。 また、父の設計した住宅で育ち、子ども心にも他とは違う空間の雰囲気を 感じる中で、次第に暮らしにかかわる仕事につきたいと思うようになりました。
設計へのこだわり
住む場所を得る方法は、建築家に依頼する意外にも賃貸や建売りを購入する等、色々あります。 その中で何故わざわざ設計事務所に依頼して住宅を建てたり改装したりするのかと考えた時、 その意味の一部が「プロセス」の中にあると思います。 設計には十分な時間をとって、これまでの暮らしやこれからの住まいについて話し合って いきます。 竣工後には見えなくなってしまう所や小さなところまで、 しっかりとご説明させていただきます。
お客様との関係
住まいを考える時、 一番大切にしたいのは住まい手が感じる「心地のよさ」です。 家族と囲む朝陽の射し込む明るい食卓 両親との程よい距離感 書斎にこもり、ひとりで静かに音楽を聴くひととき 犬や猫との暮らし 日々を支える合理的な家事動線・・・etc。人にはそれぞれに違った「心地のよさ」があります。 私達が住まい手と一緒につくってゆきたいものは それぞれの住まい手にとって心地のよい時を永くに渡って生みだす住まいです。 お打合せはそれを探る時間だと思っています。 生活習慣や趣味嗜好等、なんでもご相談ください。 贅沢過ぎず、けれど十分な、身の丈にあった、たったひとつのHOMEを私達と一緒に作っていきましょう。
編集後記
幼少期からそれぞれのお父様の影響で建築が身近にあったという岳司さんと美佐子さん。その頃から建物に興味を持ち、感性を研ぎ澄ましてこられたのだと思いました。お話を伺う中で、ご提案するというよりも、丁寧なヒアリングと打ち合わせを重ね、お客様と一緒に「作り上げていく」という印象を受けました。お客様にとって、とても心強いパートナーなのだと思いました。HPで数々の作品を拝見させていただきましたが、どれも木材を多く使用し、優しい自然光を取り入れていて、安らぎを感じる素敵な作品ばかりです。
明野岳司さん、美佐子さん、ありがとうございました。(飛髙)