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省エネ型住宅で光熱費のかからない住宅を提案する建築家 加藤 裕一さん

建築との出会い
 それは初めての海外でもあり、ヴェネツィア建築大学に入る為にヴェネツィアへ訪れた時のことでした。そこは、東京の町とは違う別世界であり、古い町並みが運河とともに美しく立ち並び、時間が経つのを忘れ町中を散歩して回りました。駅を出ると正面には運河があり、ゴンドラが行き交う中、道には車が走り回ることなく人々が徒歩で往来していました。ゆっくりと自分のペースで石造りの建物を見ながら何か浮遊しているような感覚で過ごしたのでした。大学で勉強することに対する不安、通用する自信はありませんでした。ただ、そのような中で真の建築との出会いが、時が経つのを忘れさせてくれました。

住宅設計の拘り
 住み心地の良い環境を設計することを心がけています。
ここでの住み心地とは、室内環境のことで、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができる、それでいて光熱費のかからない住宅です。暖冷房の優れた機器によって快適な住環境を提供はできますが、それでは光熱費は掛かります。私の目指している住宅の理想は、暖房も冷房をしなくてよい住宅です。これは究極ですが、光熱費がほとんどかからない住宅は可能な時代となっています。省エネ型住宅においては、これまで複数の賞を受賞してきています。年間光熱費ゼロ円住宅も実現しております。

お客様との関係性
 省エネ=高断熱住宅=私の設計手法に関しては、できるだけ丁寧に簡潔に説明させて頂いております。例えばですが、床暖房をご要望されたお客様に対して、必要の有無について私なりの意見を述べさせて頂いております。

編集後記
 省エネ型住宅の実例が見たく、HPを拝見させていただきました。太陽光発電パネルの住宅は見たことがあったのですが、それ以外に、方角や日射の方向、窓の配置、建物内の気流を流す構造などが緻密に計算されており、電力消費量の指標を出されていました。美しく、そして大変貴重なご経験と知識があってこそのことだと思いました。冬は暖かく、夏は涼しく、光熱費のかからない住宅づくりは地球環境にも優しく、これから先、更に求められていくだろうと感じました。
加藤さん、ありがとうございました。(飛髙)

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