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敷地の特性を活かし「そこにしかない建築」を提案する建築家 山内 圭吉さん

建築家を目指したきっかけ
 僕は実は建築学科を卒業していますが、設計のゼミではなく設備のゼミでした。ある日、設計を専攻していた友人に連れられ建築家東孝光先生の「塔の家」を見に行ったのですが、その時に大きな衝撃を受け建築家になりたいとぼんやり思いました。元々思い込みの強い性格だったこともあり日を追うごとにその思いが強くなっていきました。それからが大変、設計なんてやったこともない訳ですから。ひたすら有名な建築を見に行ったり、建築雑誌を読み漁ったりしながら建築を学びました。
その後、運よく有限会社東孝光建築研究所のスタッフとなり、建築漬けの日々は続き、そして1988年に有限会社 山内圭吉建築研究所を立ち上げ、現在に至ります。 事務所を構えて35年を過ぎますが、建築が好きだからこそ続けられているのだと思います。

住宅設計で心がけていること
 初めて敷地に行く時や、お客様のお話を伺う時は先入観を持たずにできるだけニュートラルな状態でのぞむ事を心掛けています。長い間、設計の仕事をしていると知らず知らずのうちに自分好みのデザインや形式に偏ってしまいがちです。偏った状態のままで接すると情報を正確に得ることが出来ません。情報とはお客様の些細な言動から読み取るべきコンセプトになり得る大きなヒントや、敷地の持っているポテンシャルの事です。お客様からの何気ない言葉から建築のアイディアが展開していくことはよくある事です。まずはまっさらな状態で家づくりに対する夢や要望を聞くこと、そして敷地を素直に感じるところからスタートする事が重要と考えています。

最近のことや仕事のやりがいについて
 先日、完成して間もない住宅の奥様から「この家に住み始めてからご主人が綺麗好きになってきた」と連絡がありました。綺麗好きというのは、どちらかといえばデザインに対して無頓着なご主人が、デザインを気にかけるようになったという事です。環境が人を変えるということはよく聞きますが正にその通りで、改めてデザインの力を実感しているところです。その分、責任も伴いますが改めて「建築家」って面白くやりがいのある仕事だと思いますね。

編集後記
 まるで運命に導かれるかのように建築の道を進み始めたお話が印象的でした。感銘を受ける作品と出会い、1から建築を学び始め、現在に至るまで極めてこられたお姿に勇姿を感じました。また、 建築の道を志すきっかけとなった東孝光さんの建築事務所に勤務なさったことも、山内さんの並々ならぬ努力に加えて、大きな宿命がバックアップしているように感じました。 社名に「 建築研究所 」とつけていることも、師に対する尊敬のお気持ちを感じ、あたたかい気持ちになりました。
山内さん、ありがとうございました。(飛髙)

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