作品詳細
住宅に必要な、安んじられる場や生活に必要な要素それぞれの領域は、決して大きい必要は無い。大きなワンルームから居場所を計画するのではなく、小さな領域が集まり全体をつくるアプローチを目指した。
この住宅のリビング、ダイニング、踊り場はそれぞれ4〜5帖程の面積である。この小面積では1人でゆったりと使って良いし、どこか1か所に家族がぎゅっと集まることもできる。全体として空間がつながっているので、テレビを見たり、ゲームをしたり、料理をしたりなど、異なる場所で家族それぞれ、ばらばらに異なることをしながら、同じ時間同じ空間の中に居ることを感じることができる。それぞれの居場所がゆるやかにつながっていることを感じ取れていると、それが安心感をもたらす。
ご家族は現在、領域の間合いを楽しんで生活している。
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所在地 :茨城県日立市
施工 :いえつなぎ
構造規模 :木造2階建
敷地面積 :224.31㎡
建築面積 :76.72㎡
1階床面積:68.38㎡
2階床面積:50.76㎡
延床面積 :119.14㎡
写真 :鳥村鋼一
佐久間 達也
一級建築士事務所 佐久間達也空間計画所
東京都
HP:http://tatsuyasakuma.com/
建築はその長い歴史の文脈の上にあるということをいつも意識しています。スタイルは時代の流行に流されず、安定した趣のある建築にしたいと考えます。
人には皆、旅行や成長過程などの思い出があります。家は機能的なだけではなく、記憶の受け皿としての役割もあると考えています。
いつまでもゆったりした空気感をクライアントに提供し続けるような建築を目指しています。
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