作品詳細
「庫裏(くり)」とは、寺院のご住職のお住まいのことです。建物外観は本堂・客殿と一体的にみえますが、庫裏の内部は現代の生活に対応したしつらえになっています。とはいえ「お寺に住む」ための住宅ですので、どの部屋にいても、本堂や境内と視覚的なつながりがあるように構成しました。特に2階の各室からは、本堂のガラス欄間を通して本堂内部との空間のつながりを感じることができます。また2階客室の床の間では、客殿の襖絵版画を刷った原版が仕上げとして使われています。
窓サッシを含めた高断熱性、高耐久性、高耐震性など、高い性能も実現しています。
所在地 :千葉県松戸市
敷地面積:499.95㎡(※各面積は寺院部分を含む)
建築面積:342.83㎡
延床面積:392.70㎡
構造 :木造在来工法
階数 :地上2階
家族構成:夫婦+子供2人
竣工 :2013年12月
施工 :佐藤秀
掲載 :『新建築』誌2014年3月号、『東京の若手建築家とつくる家2』(建築ジャーナル) など
受賞 :北米照明学会賞(2015年)、木の建築賞(NPO 木の建築フォーラム、2016年)
山本 想太郎
山本想太郎設計アトリエ
HP:http://www.atyam.net/
東京都国分寺市にある設計事務所です。住宅、リノベーションから公共建築、大規模ビルまでの広範な種類の設計経験を活かして、性能、コスト、デザインに関するさまざまなご要望に合理的で高品質な設計でお応えします。わかりやすく的確な情報を常に提示しながら打合せを重ね、丁寧に設計を進めることを方針としています。