作品詳細
交通量の多い道路に面し、隣地境界には近接して隣家が建ち並ぶ都市的な場所に建つ、事務所兼用の二世帯住宅です。外部に対して基本的に「閉じた」建築を計画しました。
コンクリートの外殻に対して、内部は木質+カーテンの柔らかな空間とし、中央を貫通する「光井戸」が内部の環境を形づけています。この光井戸は、層ごとに異なる各機能(1階=事務所、2階=親世帯、3階=子世帯)を視覚的に結びつける、建物の核となります。そして開放的な空間として、屋上庭園が設けられています。 鉄筋コンクリート造を採用した最大の理由は外部交通騒音の遮断です。またコンクリート打放しは外部仕上げが軽微であるため、敷地の境界ぎりぎりまでの計画にも適しました。外周の壁とスラブのみの単純な躯体形状であるため、型枠などの施工効率が高く、低コストに貢献しています。
所在地 :東京都国分寺市
敷地面積:82.72㎡
建築面積:66.10㎡
延床面積:194.83㎡
構造 :鉄筋コンクリート造(壁式構造)
階数 :地上3階+塔屋
家族構成:親世帯(1人)+子世帯(2人)
竣工 :2004年5月
施工 :大明建設
掲載 :『室内』誌 2005年12月号、『ニューハウス』誌 2006年10月号 など
山本 想太郎
山本想太郎設計アトリエ
HP:http://www.atyam.net/
東京都国分寺市にある設計事務所です。住宅、リノベーションから公共建築、大規模ビルまでの広範な種類の設計経験を活かして、性能、コスト、デザインに関するさまざまなご要望に合理的で高品質な設計でお応えします。わかりやすく的確な情報を常に提示しながら打合せを重ね、丁寧に設計を進めることを方針としています。