作品詳細
本計画は別荘でもあるが、都心で忙しく生活される方の週末住宅でもる。
コンセプトは式の自然の中で、茶道を心ゆく迄、嗜む事、です。
格子状の引き戸で区画されたポーチからエントランスに、、、
エントランスから徐々に登っていく片流れ屋根によって、生まれた天井5mを超える南面サッシを持つ居間を中心に各スペースが展開していく。
その展開先の一つが今回のテーマでもある、茶室に繋がる。
利休の孫 宗旦がひらいた茶室の復元であった。
あえて暗く、また長く続く通路には施主の思い入れのある茶器が整然と並ぶ。
全体には地の色に溶け込む色合いとした、ひっそり佇む空間で茶を楽しむことが出来る週末住宅が実現した。
山下 弘治
株式会社スリー・パワー・ユニット+ケイズアーキテクツ一級建築士事務所
神奈川県
HP:http://www.ks-architects.net/
私共の建築空間の造り方・コンセプトは、いかにクライアントに成り切って、同じ目線で考える、です。ある時は我々の目線で、ある時は施主様の目線で、、、時に共同作業によって、互いのコンセプトを時に共有したカスタマイズされた空間造りを行うことと考えます。
施主様にとって、建築を建てる行為はどのような規模であれ、新たな一歩への大きな転機であると思います。
私共は、その転機の瞬間に一緒に立ち会えれば幸いと感じます。