作品詳細
若夫婦とご両親の2世帯住宅です。
設計依頼を受けた若夫婦はともに大手設計事務所と、大手施工会社に勤めており、建築に関して非常に高い意識をもたれていました。
基本設計は若夫婦でほとんど完結しており、その内容も非常に精度の高いものでした。
建物中央に、2世帯がともに利用できる2層吹き抜けのリビングを配置し、その両サイドにそれぞれのプライベート空間を配置しています。
リビングの南側にはウッドデッキのテラスが設けられ、既存の樹木をいかした小さな庭が残されました。
内部空間の仕上げ材には自然の銘木材を多く使用し、落ち着いた中にもダイナミックな空間となっています。
場所 :東京都杉並区
構造 :木造
規模 :302.08㎡
用途 :専用住宅(2世帯住宅)
竣工 :2008年
竣工写真:撮影/金子滋
岩瀬 行泰
岩瀬アトリエ建築設計事務所
埼玉県
HP:https://iwase-atelier.com/
本来、「建築」とは与えられた環境や敷地形状、クライアントの感性、ライフスタイルなどあらゆる要素の中から生まれてくるものであり、それゆえひとつとして同じスタイルの作品が存在するはずがないと考えます。「住宅」を例にした場合、そこに作り上げられる空間には快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中に取り入れ自然環境との共生をどう考えていくかをテーマに創りあげていきます。また、「アパートメント」や「オフィスビルディング」などの収益性を求められる場合には、優れたデザイン性により建物自体の資産価値を高め、高い収益性を長期にわたり安定して供給することを目的とし、作品を作り上げていきます。
「建築」にはそこに住まい生活する人の人生観を変えてしまうほどのエネルギーを持ちえると考えます。単なるモノづくりではなく、人と環境が調和し、時に風化しない普遍性を持ち、都市景観の創造に先導的な役割を果たす作品を一つ一つ丁寧に創りあげていく、「アトリエ」としての仕事にこだわり続けていきます。
私達は、皆様から設計料を頂いて設計活動を行います。「岩瀬アトリエ」では限られた予算の中で、より機能的で、かつ経済的な設計を行い、デザイン性のみならず使い勝手や品質等にこだわり、時間をかけた質の高い建築を目指しております。